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広島FW佐藤寿人、「同世代のスーパースター」サビオラとの対戦を熱望

2015.12.14

14日のトレーニングに臨んだ佐藤寿人 [写真]=兼子愼一郎

 サンフレッチェ広島は16日に行われるFIFAクラブワールドカップ2015準決勝のリーベル・プレート(アルゼンチン)戦に向け、14日に大阪府内でトレーニングを行った。練習後、FW佐藤寿人が記者団の取材に応えた。

 3年ぶり2度目のクラブW杯出場となった広島。13日に行われた準々決勝ではアフリカ王者のマゼンベ(DRコンゴ)を3-0で破り、前回出場した2012年大会を越えるベスト4進出を果たした。当時とのモチベーションの違いについては「前回は本当にこの大会を勝ちにいくというか、そのイメージはそんなに持っていなかった。やっぱりリーグ初優勝して喜んでいる後に、本当にご褒美をもらってこの大会に出させてもらった感覚が強かった」と振り返った。

 準決勝まで中2日しかないという過密日程については「何か魔法があるわけではないですし、やることは限られる」と厳しい戦いになることを予想したが、「ここまで来たら大きな驚きを与えたいなと。南米王者も倒して番狂わせを起こして最後まで行きたい」と意気込みを語った。

 対戦相手のリーベル・プレートには、元アルゼンチン代表FWハビエル・サビオラが所属する。1981年12月生まれのサビオラと1982年3月生まれの佐藤は、日本では“同学年”にあたる。10代から活躍していたかつての世界的ストライカーについて「同世代で一番のスーパースター」と評し、「映像を見ていても本当に一人だけ早送りしているんじゃないかってくらいのスピードを感じた」と印象を述べた。

 サビオラはリーベル・プレートやバルセロナ、ベンフィカなどでプレーし、今年8月にイタリアのヴェローナから古巣へ復帰した。「多分、決勝へ行って(古巣の)バルサとっていう気持ちは強いと思う。他の選手も決勝まで行って外にアピールするという意味でもモチベーションは高いと思う」と相手チームの心情を推測。「そういうものを乗り越えなければならないし、間違いなくクオリティは高いと思う。力に限っても自分たちより格上だと思いますし、格上の相手に対してどう結果を出していくかがまたサッカーの面白みの一つ」と語り、虎視眈々とジャイアントキリングの機会を狙っている。

 周囲の予想はリーベル・プレートが優勢との見方が多い。これは佐藤自身も感じているようだが、「昨日も少し良い意味での驚きは与えることができたと思う。やっぱり次の試合でも同じような結果を出せればと思います。出れば出るほど欲は高まるので、今回はバルサも来ていますし。ここまで来たらバルサの試合を見るんじゃなくて、バルサとやるってところへの思いはみんな強いと思う」と決勝でバルセロナと対戦することを心待ちにしているという。

 広島とリーベル・プレートが対戦する準決勝は、16日に大阪長居スタジアムで行われる。

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