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広島らしい粘りの勝利に満足の森保監督「選手の頑張りを称えたい」

2015.12.14

マゼンベ戦に臨んだ広島の森保一監督 [写真]=兼子愼一郎

 サンフレッチェ広島は、13日に行われたFIFAクラブワールドカップ2015準々決勝で、アフリカ代表のマゼンベ(DRコンゴ)を3-0で下し、準決勝進出を決めた。試合後、森保一監督が記者会見に臨んだ。

「アフリカ王者のマゼンベは非常に個々の身体能力が高く、力のあるチームということで難しい試合になると思って臨みました」と話した森保監督の言葉通り、前半は押し込まれる展開となった広島。それでも、「押し込まれていた状況を耐えられたことから我々の攻撃を作ることができたと思っています。失点しなかったことで我々が逆にCKから得点を奪い、いい形で前半を折り返すことができました。後半さらに前から圧力を掛けてくる中で、選手が落ち着いてボールを動かすことで追加点を奪うことができた」と、苦しい時間を無失点で耐えたことが勝利につながったと分析した。

 そして「相手が出てくるときに、ただ守備で受けるだけでなく、そこで我々がこれまで続けてきたとおり、ボールを大切にして、相手を崩していくこと。選手たちは本当に我々らしく冷静に戦って相手が嫌がる攻撃、守備をできた。選手たちの頑張りを称えてあげたいと思います」と、広島らしい試合を演じた選手に称賛の言葉を送っている。

 また、森保監督は「直近の試合からは中2日での戦い。ケガ人が出て、日程的にきつい中で、その状況をポジティブに受け取った。我々がJリーグのタイトルを取ったのは、いろいろな試練や困難、逆境を乗り越えたからこそ。この試合でも我々がタフに戦えるところを約200カ国にテレビでお見せしようと(選手に伝えた)。そして我々は広島代表です。今年、日本は戦後70周年ということで、被爆から復興に向けてタフに戦い続けてきて、今の平和がある。そういうところを我々が勝利をものにするということで平和都市・広島を発信していこうと選手たちに話しました。平和都市であることをアピールできたことを幸せに思っています」と話し、この試合の勝利が多くの重要な意味をもつものだと主張した。

 準決勝の相手、リーベル・プレート(アルゼンチン)については、「すべてにおいて世界のトップレベルだと思いますし、また一つ上の準決勝という真剣勝負の場で世界を体感できることを幸せに思っています」とコメントすると、試合に向けた意気込みを述べた。

「今日、選手たちが見せてくれた、我々がやり続けてきたベースの部分の粘り強いサッカーを続けることだと思います。勝っても負けても、とにかく戦っているところを見てもらおうと。このクラブW杯では選手を入れ替えながら戦っていますが、一部の主力選手だけで戦ってきたわけでも、タイトルを取ってきたわけでもないですから。次のゲームに向けてもフレッシュな状態でいい選手を起用していきたいと思います」

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