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広州恒大、劇的逆転弾でクラブ・アメリカ下す…バルサの待つ準決勝へ

2015.12.13

ゴールを喜ぶ広州恒大の選手たち [写真]=兼子愼一郎

 FIFAクラブワールドカップ2015の準々決勝が13日に行われ、クラブ・アメリカ(メキシコ)と広州恒大(中国)が対戦した。

 CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズリーグを制したクラブ・アメリカは2006年以来、9年ぶり2度目の出場。一方、AFC(アジアサッカー連盟)チャンピオンズリーグ優勝を果たした広州恒大は2年ぶり2度目の出場となる。クラブ・アメリカバルセロナに0-4、広州恒大バイエルンに0-3と、両チームとも前回出場時にはヨーロッパ王者に完敗を喫しており、バルセロナへの挑戦権をかけてこの一戦に臨む。

 クラブ・アメリカはCONCACAFチャンピオンズリーグで得点王に輝いたFWダリオ・ベネデットが先発。広州恒大はMFパウリーニョ、FWエウケソン、FWリカルド・グラル、FWロビーニョと、ブラジル人4選手がスタメンに名を連ねた。

 立ち上がり2分、右サイドから仕掛けた広州恒大はグラウンダーの折り返しをエリア内右のパウリーニョが右足ダイレクトで狙ったが枠の上に外れた。一方、クラブ・アメリカは8分、ルベンス・サンブエサがエリア手前左から左足のアウトでミドルシュートを放つと、DFに当たってコースが変わったボールが枠の右に飛んだが、ここはGKがなんとか弾き出した。

 広州恒大は19分、パスを繋いで相手陣内に攻め込むと、エリア手前でパスを受けたロビーニョがゴール正面から左足を一閃。シュートは枠の右を捉えたがGKモイセス・ムニョスが好セーブで防いだ。28分にはクラブ・アメリカにチャンス。エリア手前左の好位置でFKを得ると、パオロ・ゴルツが右足で直接狙ったが、枠の左上に飛んだシュートは惜しくもクロスバーを叩いてしまい、先制点とはならない。

 44分、クラブ・アメリカは右CKがエリア内左に流れたところを拾ったベネデットが左足で強烈なシュートを放ったがGKが弾き返す。さらにこのこぼれ球をベネデットが頭で折り返し、最後はゴール前のゴルツがヘディングで狙ったが枠を捉えることができなかった。一進一退の攻防となった前半は0-0のまま折り返す。

 後半最初のチャンスはクラブ・アメリカ。50分、右サイドのパウル・アギラールからのクロスにエリア内のベネデットがフリーで合わせたが、ヘディングシュートは枠の右に外れた。すると55分に試合が動く。広州恒大のセットプレーを凌いだクラブ・アメリカがカウンターを仕掛けると、右サイドでボールを持ったベネデットがDFをかわして低い弾道のクロスを供給。ゴール前に飛び込んだオリベ・ペラルタがダイビングヘッドで押し込み先制点を奪った。

 追いつきたい広州恒大は72分に決定機を迎える。右からのCKがゴール前に流れると、ボールは完全にフリーとなっていたフォン・シャオティンのもとへ。しかし右足インサイドで狙ったシュートはうまくミートすることができず、枠の左に外れてしまった。それでも80分、カウンターで左サイドに抜けだしたパウリーニョがエリア内にパスを通すと、これを受けたチョウ・シゥリーの落としからチョン・ロンが左足でシュートを流し込み、試合を振り出しに戻す。

 このまま延長戦突入かに思われた後半アディショナルタイム3分、右CKからパウリーニョがヘディングシュートを決めて広州恒大が逆転に成功。このまま試合終了を迎え、広州恒大が2-1で勝利を収めた。

 準決勝進出を決めた広州恒大は17日、横浜国際総合競技場でバルセロナと対戦する。

【スコア】
クラブ・アメリカ 1-2 広州恒大

【得点者】
1-0 55分 オリベ・ペラルタ(クラブ・アメリカ
1-1 80分 チョン・ロン(広州恒大
1-2 90+3分 パウリーニョ(広州恒大

By サッカーキング編集部

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