ベンフィカとPSGの“首位決戦”は痛み分けに [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第3節が5日に行われ、パリ・サンジェルマン(フランス)がベンフィカ(ポルトガル)の本拠地に乗り込んだ。
ユヴェントス(イタリア)、マッカビ・ハイファ(イスラエル)を下し、CL2連勝を飾ったPSG。リーグ・アンでも8勝1分で首位を走っており、負けなしをキープしたまま今季のCL3戦目に臨む。一方、ベンフィカもここまで2連勝と好スタート。9月6日に行われた第1節マッカビ・ハイファ戦を2-0で制すると、続く14日のユヴェントス戦は2-1と敵地で逆転勝利を飾った。プリメイラ・リーガでも7勝1分で首位をキープ。絶好調のチーム同士がぶつかることとなっている。
PSGのスターティングメンバーには、リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エンバペの破壊力抜群トリオが揃い踏み。直近のリーグ・アン第9節からは4名を変更して“首位決戦”に挑む。一方、ベンフィカは直近のプリメイラ・リーガ第8節ヴィトーリアSC戦と同じ先発11名をチョイス。ニコラス・オタメンディ、アレハンドロ・グリマルド、ラファ・シルヴァらが並んだ。
序盤からチャンスを作ったのはベンフィカ。8分、最終ラインの背後に抜け出したゴンサロ・ラモスが決定機を迎えるも、シュートはGKジャンルイジ・ドンナルンマに阻まれる。14分にはペナルティエリア手前で前を向いたG・ラモスがミドルシュートを狙うもGKの正面へ。18分にはラファ・シルヴァのスルーパスに抜け出したダヴィド・ネレスがビッグチャンスを迎えたが、右足から放たれたシュートは再びGKドンナルンマの好セーブに防がれた。
耐える時間帯が続いたPSGは22分、敵陣で前を向いたメッシがエンバペに預けると、横で受けたネイマールは再びメッシへのパスを選択。フリーとなったメッシが左足を振り抜くと、カーブのかかった一撃がファーサイドのゴールネットを揺らした。PSGが先手を取っている。
その後はPSGが主導権を握り、ベンフィカにボールを渡さない。ベンフィカはなかなか良い形でボールを前に運べない時間帯が続く。それでも37分、左のコーナーキックを獲得すると、近くでボールを受けたラファ・シルヴァがボックス内のネレスへ。ネレスは巧みなボールタッチで囲んできたDFにボールを渡さず。パスが相手に当たってこぼれたところをアントニオ・シルバがフリーで狙ったが、またもGKドンナルンマが立ちはだかった。
ベンフィカは41分、左サイド開いた位置でボールを持ったエンソ・フェルナンデスが、内向きで右足のクロスボールを供給。ボックス内で待っていたゴンサロ・ラモスには合わなかったが、このボールがダニーロ・ペレイラに当たってゴールに吸い込まれた。試合は振り出しに戻り、ハーフタイムに突入する。
後半に入るとPSGが猛攻を開始。49分にアクラフ・ハキミ、55分にネイマール、57分にはダニーロ・ペレイラがシュートを狙うも、GKオディッセアス・ヴラホディモスがセービング。よりゴール前への圧力を高めたいPSGだったが、66分にアクシデント。ヌーノ・メンデスが負傷のためプレー続行ができなくなり、フアン・ベルナトとの交代を強いられている。
対するベンフィカは67分、右サイド深い位置でのフリーキックをグリマルドが蹴ると、オタメンディがヘディングシュート。この一撃はわずかに枠の左へ。69分にはPSGにビッグチャンス。ペナルティエリア手前で前を向いたエンバペがカーブのかかった右足シュートを狙うも、GKヴラホディモスの横っ飛びセーブに防がれた。
80分にはベンフィカに見せ場が。ラファ・シルヴァが優れたボディバランスでDFを寄せ付けずに中央突破。自らフィニッシュまで持ち込むも、得点には結びつかない。その後は両チームともにゴールを脅かす場面を作ったものの、追加点を挙げることはできず。試合はこのままタイムアップ。グループHの“首位決戦”は、両チームの守護神が好セーブを連発したこともあり、痛み分けのドローで終わっている。
次節は11日に行われ、PSGがベンフィカをホームに迎える。
【スコア】
ベンフィカ 1-1 パリ・サンジェルマン
【得点者】
0-1 22分 リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)
1-1 41分 ダニーロ・ペレイラ(OG/ベンフィカ)
By サッカーキング編集部
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