FOLLOW US

レアルは3年ぶりの決勝進出ならず…5つのポイントでCLチェルシー戦を振り返る

2021.05.06

[写真]=Getty Images

 5日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグで、レアル・マドリードチェルシーに0-2で敗れた。この結果、2試合合計1-3でベスト4敗退が決定。3年ぶりの決勝進出とはならなかった。

 敵地でのゲームを現地メディアはどう見たのか。スペイン紙『マルカ』が5つのポイントで振り返っている。

[写真]=Getty Images

■PSGは何て監督を手放したんだ!

今季のCLの偉大なる勝者はトーマス・トゥヘルだろう。彼はグアルディオラすら上回る。パリ・サンジェルマンは12月29日にこのドイツ人指揮官を解任したが、約4カ月経った今、トゥヘルはフランク・ランパードの後任としてチェルシーと共にCL決勝の舞台へと辿り着いた。彼はチェルシーにしっかりとした土台を築き、CL決勝へとチームを導いた。2試合トータルで見ても、チェルシーレアル・マドリードを圧倒しており、この勝ち抜けにケチをつけるところは一切ない。これで2年連続の決勝進出。しかも、異なるチームを率いて成し遂げた。

■アザールは借りを返さなければいけない

エデン・アザールは先発したものの、スタンフォード・ブリッジで爪痕を残せなかった。度重なるケガと戻らないテンポのおかげで、マドリードでの2シーズン目は成果なしで終わろうとしている。この試合の存在感は希薄で、かつての彼が放っていた輝きにはほど遠いという印象を残した。チャンピオンズリーグは、彼にとってまだまだ大きすぎたのだ。クラブは復活を待ち望むだろうが、もっと自分の役割を果たす必要がある。少なくとも1年はチームに貢献しなければならない。

■S・ラモス出場の是非

終わった後で疑問に思うのは簡単だが、試合中のプレーぶりを見ても良い判断と言えないのは妥当だろう。レアルでは3月16日のCL準々決勝セカンドレグ以来の先発出場だったが、きっと大丈夫だろうと考えるのは信じるかどうかの問題だった。実際、最高の出来にはほど遠く、スピードもなく、恐れを抱いていた。最悪だったのは、彼がピッチに立つことで、ヴィニシウス・ジュニオールが右ウイングバックを務め、エデル・ミリトンが右から攻めあがるという奇妙な形を取らざるを得なかったことだ。試合を振り返ってみれば、ナチョ・フェルナンデスとミリトンがセンターバックコンビを形成し、アルバロ・オドリオソラとフェルランド・メンディがサイドバックを務める普段の4-3-3でプレーした方が良かったはずだ。そうすれば、少なくともヴィニシウスの居場所は確保されていたはずだ。

チェルシーの“メンディ”はまさに守護神

この試合では、チェルシーのGKが違いを生んだ。エドゥアール・メンディはカリム・ベンゼマのシュートに対して2度のビッグセーブを披露し、チームを救った。1本目はペナルティエリア前中央から右足で狙ったシュート、そして2本目は決定的なヘディングシュートだった。ファーストレグでは、レアルのGKティボー・クルトワがチームを救ったが、このセカンドレグの主役はメンディだった。

■ジダンの日ではなかった

今季ここまでの戦いぶりを振り返れば、スタンフォード・ブリッジでジダン監督が見せた采配を疑う日ではないだろう。数々の伝説を残してきた監督であり、この先何年も続けてくれることがレアルにとってベストなはずだ。ただ、チェルシー相手にはふるわなかった。システムも、交代策も当たらなかった。S・ラモスをピッチ上に立たせることに固執したことで、チームは代償を支払うことになり、ヴィニシウスのような選手の良さを完全に消してしまった。監督キャリアにおいても、悪い1日に数えられる日だった。

【PR】UCLはWOWOWが独占配信!
いつでも楽しめるオンデマンドがおすすめ!

WOWOWオンデマンド


「WOWOWオンデマンド」とは、テレビやBS視聴環境がなくてもWOWOWのコンテンツを月額2,530円(税込)で楽しめるお得で便利なサービスです。

  1. UCLは全試合ライブ&見逃し配信、UELも注目試合をライブ&見逃し配信!
  2. 「WOWOWオンデマンド」なら、いつでもどこでも好きなデバイスで視聴可能!
  3. スポーツ、映画、音楽、ドラマなど幅広いコンテンツが堪能できる!

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO