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注目の第2戦…アタランタ対レアル・マドリードについて知っておきたい7つのこと

2021.03.16

[写真]=Getty Images

 16日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグでは、レアル・マドリードがホームにアタランタを迎える。

 2月24日に行われたファーストレグは、レアル・マドリードが敵地で先勝。0-1で敗れたアタランタは、2年連続のベスト8進出に向けて逆転勝利を狙う。注目の大一番について、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報から7つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

アタランタ逆転の可能性は?

ホームで敗れたとはいえ、その差はわずか1点であり、アタランタにも逆転の可能性は十分にあるだろう。CLの決勝トーナメントにおいて、ホームでのファーストレグを0-1で落としたチームが逆転突破を成し遂げたケースは過去に3回あるそうだ。2010-11シーズンの決勝トーナメント1回戦では、インテルがホームでバイエルンに0-1で敗れたあと、アウェイで3-2の勝利を収め、アウェイゴール差で8強進出を決めた。また2018-19シーズンの準決勝では、トッテナムがアヤックスに劇的な逆転勝利を挙げている。今回は華麗なる逆転劇を見られるだろうか。

■イタリア勢の天敵レアル

イタリア勢にとって、レアルは高い壁となっている。欧州カップ戦では、最近12試合でわずか1勝(11敗)。2018年4月にユヴェントスが敵地で3-1の勝利を収めただけだ。当時の試合でもジネディーヌ・ジダン監督がレアルの指揮をとっていたが、2戦合計スコアで敗れ、ユヴェントスの敗退が決まった。ジダン体制のレアルはこの他、CLの決勝トーナメントで2度イタリア勢と対戦しているが、いずれも次のラウンドに進んでいる。アタランタは天敵攻略となるだろうか。

■頼れる男の復帰

レアルに“頼れる男”が帰ってきた。13日のエルチェ戦で、主将のセルヒオ・ラモスが約2カ月ぶりに復帰。左ひざのケガでアタランタとのファーストレグは欠場したが、このセカンドレグは先発出場が予想されている。S・ラモスの影響の大きさは、データからも明らかだ。同選手が出場したゲームでCL敗退が決まったのは、2014-15シーズンの準決勝ユヴェントス戦までさかのぼる。翌シーズンからはCL3連覇を達成し、過去2シーズンはS・ラモス不在時に大会からの敗退を余儀なくされた。“タリズマン(守り神)”の存在はチームにとって、とても心強いだろう。

■カゼミーロの穴を埋めるのは?

S・ラモスの復帰はグッドニュースだが、バッドニュースもある。カゼミーロの欠場だ。「レアルで最も替えがきかない」と言われる同選手は累積警告により出場停止となる。今季ここまでフィールドプレーヤーとして2番目の出場時間を誇り、13日のエルチェ戦まで公式戦17試合に連続出場。ここ最近のゲームでは決勝点や同点弾を挙げる機会も多く、「新たなキャプテン」と称する地元メディアもあったほどだ。ジダン監督はエルチェ戦で3バックにトライするなど、アタランタ戦を見据えた采配を披露したが、続けて3バックを採用するのか、そしてカゼミーロの代役を誰が務めるのか。指揮官の決断に注目が集まる。

■誰かを外すなら…

レアルの選手で誰か1人を外すなら――。そんな質問を投げかけられたら、あなたは何と答えるだろうか。アタランタのマッテオ・ペッシーナが選んだのは、トニ・クロースだった。「チーム全体のリズムをコントロールするから」だという。「ほとんどミスがないし、すべてのパスが彼を経由する。ゴール数が多くないから目立ちはしないけれど、彼はチームにバランスをもたらす」と、ドイツ代表MFを絶賛した。そんなペッシーナは10年前、レアルの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』で行われたCL決勝(インテル対バイエルン)を父親と共に観戦したそうだ。現在、改修工事中の同スタジアムでプレーすることは叶わないが、夢だったというCLでの活躍を誓っている。

■隠れたキーマン

欧州8強への切符をかけた大一番では、主審が隠れたキーマンとなりそうだ。ファーストレグでは、アタランタのレモ・フロイラーが一発退場。その判定を巡って、イタリアとスペインのメディアが真っ向から対立しただけに、レフェリーに対する注目度が高まっているのだ。この試合で主審を務めるのは、オランダ出身のダニー・マッケリー氏。昨シーズンのヨーロッパリーグ決勝を担当するなど、十分な実績を持つ。レアル・マドリードの試合もアタランタの試合も担当するのは今回が初めてだというが、最小の笛で最高のゲームを演出できるだろうか。

■予想オッズは?

英国大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』によるこの試合の勝利オッズ(日本時間16日15時時点)は、レアル・マドリードが「2.1倍」、アタランタが「3.3倍」となっている。またベスト8への勝ち抜けオッズを見ても、アタランタが「3.5倍」であるのに対し、レアル・マドリードは「1.28倍」と優位に立っている。とはいえ、アタランタはCLのアウェイゲーム5連勝中。この記録を上回るのはバルセロナ(6連勝)やマンチェスター・U(6連勝)など4チームだけだ。欧州屈指の攻撃力を誇るアタランタが試合をひっくり返すのか、それともレアルが地力の差を見せるのか。激闘必至のゲームを見逃す手はない。

(記事/Footmedia)

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