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CL好調のイタリア勢、ナポリとインテルがグループステージ突破へ執念見せる

2018.11.08

ナポリが属するグループCは首位から4位まで勝ち点差がわずか「2」と大混戦 [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグのグループステージも折り返し地点を過ぎた。

 組み合わせが決まった時、イタリア4チームの決勝トーナメント進出はかなり厳しくなると感じた。インテルはバルセロナと、ナポリはリヴァプール、パリ・サンジェルマンと同組に、ローマはレアル・マドリードと同じグループに入ってしまった。そしてユヴェントスはマンチェスター・Uと同組になったからだ。しかし、現時点では4チームすべてがグループステージを突破できそうな勢いを見せている。

 インテルナポリは6日に行われた試合で、それぞれが先制されながらもドローに持ち込み、勝ち点1をもぎ取るという展開で、ベスト16入りへの執念を見せた。

 PSGをサン・パオロ・スタジアムに迎えたナポリは、ロレンツォ・インシーニェのPKで同点に追いつき、勝ち点を手にした。ユーヴェで17年間を過ごしたジャンルイジ・ブッフォンは「デリケートなゲームだった。ナポリで勝つというのがどれだけ難しいか、試合前にチームメートには話していた。引き分けが真っ当な結果だと思う」と振り返った。

 ナポリのサッカーと言えば、ゴールをどんどん決めて逃げ切るというイメージだった。しかし、今シーズンはカルロ・アンチェロッティ監督のもとで1勝0敗3分けとしぶとく戦っている。得点が4と、従来のナポリからするとやや物足りない印象を受けるものの、着実に勝ち点を積み上げてグループ首位に立った。さらにリヴァプールがツルヴェナ・ズヴェズダに敗れたことで、グループCは4チームが勝点2のあいだにひしめき合う大混戦に。ナポリは次戦で勝ち点3を奪い、頭一つ抜け出したいところだ。

 アンチェロッティ監督も「リヴァプールが負けるとは考えもしていなかった」と驚きを語ったが、「これでグループ内のバランスがとれてきた」と言う。また過去に指導した教え子たちと対戦することも多くなった。「彼らと再会できるのはうれしいこと。ブッフォン、チアゴ・シウヴァにアンヘル・ディ・マリア。ただ、彼らは常にナポリを苦しめるプレーをするから困ったものさ。それに(フアン)ベルナトってこれまでに得点したことがあるのか?」と言い、周囲の笑いを誘っていた。

 そして、バルサと対戦したインテルも1-1の引き分けに持ち込んだ。ボール支配率はインテルが35%、バルサが65%と苦戦を強いられたが、諦めない姿勢がマウロ・イカルディのゴールを呼び寄せた。グループ2位のインテルは残るトッテナム、PSVとの2試合で勝ち点を確実に奪いたい。

文=赤星敬子

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