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チャンピオンズリーグ&ヨーロッパリーグの決勝開催地ってどんなところ? 

アトレティコ・マドリードの本拠地であるワンダ・メトロポリターノ [写真]=Getty Images

 2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ決勝は、2019年6月1日にスペインのワンダ・メトロポリターノで開催される。2013-14シーズンのリーガ・エスパニョーラ優勝、昨シーズンのヨーロッパリーグ制覇など、ここ数年で名実ともにビッグクラブの仲間入りを果たしたアトレティコ・マドリードが、さらなる進化を目論んで51年間にわたって使用してきたビセンテ・カルデロンを離れ、17年より新本拠地としている約6万8,000人収容のビッグスタジアムだ。

 このスタジアムは元々、1997年の世界陸上開催を目指していたマドリード州が94年に完成させた陸上競技場だった。ところが97年の世界陸上はアテネ開催に決まり、その後はいくつかの陸上競技会が開催されただけだった。2002年には州からマドリード市へと所有権が移り、12年、16年、20年の五輪招致を目指していた同市はここを開会式と閉会式の会場にする構想を立てていた。そして、五輪開催後の用途として提案されたのがアトレティコの新本拠地とするプランで、市とクラブは07年の時点で移転について合意に達していた。

ワンダ・メトロポリターノの外観 [写真]=Getty Images

 周知の通り、ロンドン、リオデジャネイロ、東京に続けて敗れたマドリードは、五輪開催の夢を断たれた。そして13年9月、20年の五輪開催地が東京に決まった数日後、アトレティコがラ・ペイネタを譲り受けてサッカースタジアムとすることが正式決定。ここから建設工事が本格的にスタートした。アトレティコは15年にクラブの株主となった中国の万達集団(ワンダ・グループ)の財政支援もあって3億ユーロの改修費を投じ、かくして、スペインの首都で寂れていた陸上競技場は、カンプ・ノウ、サンティアゴ・ベルナベウに次ぐ国内3番目の規模を誇る最新鋭のサッカー専用スタジアムへと生まれ変わったのだ。

 完成間近の16年にはワンダ・グループがネーミングライツを取得。そして無事に落成を迎えると、17年9月16日のリーガ・エスパニョーラ、マラガ戦でこけら落としが行われた。記念すべきファーストゴールは、今もチームのエースであるアントワーヌ・グリーズマンだった。

アントワーヌ・グリーズマン

“第1号”はグリーズマン [写真]=Getty Images

 そのグリーズマンは今年の夏、バルサ移籍がもう少しで決まりそうだったが、アトレティコはなんとか慰留に成功した。他にも、今や欧州屈指の指揮官になったディエゴ・シメオネ監督をはじめ、マンチェスター・U、チェルシーからそれぞれ誘われたDFディエゴ・ゴディン、GKヤン・オブラクといった主軸の移籍をなんとか阻止。その上で多くの即戦力を獲得し、充実の戦力を整えた。

 18-19シーズンの彼らは燃えている。過去5年間で2度もCL決勝に進出しながら、13-14、15-16といずれもレアル・マドリードに敗れてビッグイヤーを逃してきた彼らにとって、悲願の欧州初制覇をホームで成し遂げられれば、この上なく美しい新たな歴史の一歩になるからだ。

 一方で、ワンダ・メトロポリターノとCL決勝開催地の座を最後まで争い、最終的には同じ18-19シーズンのEL決勝の開催地に決まったのが、アゼルバイジャンの首都バクーにあるバクー・オリンピック・スタジアムだ。

バクー・オリンピック・スタジアム [写真]=Getty Images

 11年に起工して15年に開場し、以降はアゼルバイジャン代表の本拠地となり、また17-18シーズンにはCLに出場した国内の名門カラバフFKがグループステージのホームゲームをチェルシー、ローマ、アトレティコと戦ったこのスタジアムもまた、ワンダ・メトロポリターノとほぼ同じ約6万8,000人を収容する“大箱”だ。起工式には同国の大統領も出席し、建設プロジェクトの支援にはアゼルバイジャン国営石油会社(SOCAR)も関わった。オリンピック・スタジアム建設は国の一大事業だったのだ。

 そのかいあって、ヨーロッパでもトップ20に入る規模のスタジアムとなった同地は、今シーズンのELファイナル開催の他にも、複数都市にまたがって開催されるユーロ2020の会場にも決定している。これから数々の名勝負が繰り広げられるであろう注目の新興スタジアムとして、こちらにもぜひ注目してみてほしい。

文=大谷駿

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