CL決勝の試合後に涙を流しながらサポーターに謝罪していたカリウス [写真]=Getty Images
リヴァプールOBの元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏が、同クラブのドイツ人GKロリス・カリウスのチャンピオンズリーグ(CL)決勝後の行動を批判した。30日付のイギリス紙『デイリースター』が、ドイツ紙『スポーツビルト』に語った内容を引用する形で伝えている。
26日に行われたCL決勝のレアル・マドリード戦では2失点に絡む大きなミスを犯したカリウス。試合後には涙を流しながらサポーターに謝罪し、選手やOBから多くの励ましの言葉をかけられた。しかし2004-05シーズンに同クラブでCLを制したハマン氏は、同胞GKに対して厳しい意見を述べている。
ハマン氏は「私のカリウスに対する同情はわずかなものだ。彼の2つのミスが試合を決めたことを議論する必要はない。ああいった事はプロでも起きる」と前置きした上で、「私が気に入らないのは、彼のその後の行動だ。涙ながらにファンに許しを請い、公然と苦悩を見せる必要はなかった」とコメント。さらにカリウスの試合後の行動を不快と感じた理由を説明した。
「リヴァプールファンは他の選手と同じように彼を許した。『You ‘ll Never Walk Alone』はクラブの一部だ。ただし一つ例外がある。選手のエゴがパフォーマンスに見合っていない場合だ」
「カリウスはリヴァプールの街中を自身のイニシャルを入れたナンバープレートの車で走り、外出するたびに波風を立てている。そのようなことは、マドリードでクリスティアーノ・ロナウドができることだ。CLを5度も制覇しているのだからね」
「カリウスのようにキャリアで何も勝ち取っていない選手は、ワールドクラスのクラブで(ユルゲン)クロップにチャンスをもらえていることを幸せに思うべきだ」
クラブと国の先輩から強烈な喝を受け取ったカリウス。リヴァプールには代役探しの報道も出ているが、これらを糧にして、自身の成長へと繋げたいところだ。
(記事/Footmedia)
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