2018.05.09

【スカサカ!ライブ】CLを現地取材した岩本輝雄氏が、レアル・マドリードの勝因を紐解く

サッカー総合情報サイト

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグで、レアル・マドリードはバイエルンに2-2と引き分けた。これで2戦合計4-3となり決勝進出を確定。3シーズン連続のCL制覇に王手をかけた。この試合を現地取材した岩本輝雄が、レアル・マドリードの勝因を分析した。

 岩本氏がまず挙げたのは「みんながビックリした」と語るルーカス・バスケスの右サイドバック起用。ファーストレグで本来のレギュラーであるダニエル・カルバハルが負傷し、後半途中からL・バスケスがこのポジションを務めた。突破力に優れたフランク・リベリーとのマッチアップとなったが、本来ウイングであるL・バスケスは無難な対応を見せた。

「セカンドレグは変えてくると思ったんです。予想としてはモロッコ人の18歳の選手(アクラフ・ハキミ)がいて、彼が出る予定だったと思いますが、当日になってL・バスケスの起用が分かり、みんなビックリした。スピードのある選手同士をぶつけようという(ジネディーヌ)ジダン監督の思惑でしたが、90分間リベリーを抑えましたよね。ルカ・モドリッチと二人でうまく潰したかなという印象は受けましたね」

 ここで名前が出たモドリッチに対して、岩本氏は「チームの心臓」と表現。「どこのポジションをやってもゲームメークできますし、相手3人、4人に囲まれても前を向けますし、いいパスを出せます。守備も運動量も一番多いので、彼は本当にすごいなと思いますね」と絶賛した。

 番組MCを務める岩政大樹(東京ユナイテッドFC)は、レアル・マドリードの試合の印象について「昨年も一昨年もそうなんですけど、試合を見たら、隙は与えているというのがあって。『これマドリードはやられるだろう』と思っているのに、結局勝っちゃう」と語った。これに対して岩本氏は、レアル・マドリードが勝てる理由について「決定力の高さ」を挙げ、それに直結する「サイドからのラストパス」に着目した。

「サイドのラストパス、得点を取る一つ前のパスというのが素晴らしいと思うんですよ。このチームだと、(マルコス)アセンシオも本当に素晴らしいですけど、マルセロですよね。左サイドバックなんですけど、ウイングかFWか分からないようなところにいつもいますし、彼の質はすごい。ファーストレグでも同点ゴールを決めていますし、今回も同点ゴールをアシストした絶妙な素晴らしいクロス、その他にもいいプレーがあったんですけど、やっぱり一番最後のところのラストパス、クロスの質というのは非常に高いなと。世界トップレベルだなと。どのチームもチャンスがある中で、決めるのはラストパスの質だと思うんですよ。ここが違うのかなと」

 ラストパスの質も含め、レアル・マドリードは「クリスティアーノ・ロナウドに点を取らせること」を最大の目的としてプレーしていることが勝利につながっていると岩本氏は分析する。

「このチームで誰が点を取るべきかを、たぶん選手たちは分かっているんですよね。やっぱりC・ロナウドがこのチームではメインなので、彼をどう生かそうか。それぞれのポジションで何をやればいいのか本当に分かっています」

 岩本氏は最後に、ジダン監督の手腕についても着目した。本来アンカーのポジションはカゼミーロがレギュラーだが、バイエルン戦のセカンドレグではマテオ・コヴァチッチがこのポジションで先発した。岩本氏はバイエルン戦の直前に行われたリーガ・エスパニョーラ第35節レガネス戦(2-1でレアル・マドリード勝利)も現地取材しており、その時のエピソードを明かした。

「レガネス戦のレアル・マドリードは1.5軍から2軍ぐらいのメンバー構成だったんですが、その時に先発していたコヴァチッチが抜群に良かったんですよ。ジダン監督はそれを見ていましたし、『もしかしたらバイエルン戦で使ってくるかも』という感じもありました。ジダンに言われたらカゼミーロも(ベンチスタートに)納得するでしょう。試合終盤にはそのカゼミーロを入れてしっかり守備を固めていましたし、ジダン監督の起用法も見事でした」

 5月11日(金)21時から放送される『スカサカ!ライブ』では、J1第14節FC東京対北海道コンサドーレ札幌戦のプレビューや「今まさに聞く」~名古屋グランパス 佐藤寿人篇~後編などを放送する予定となっている。

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