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PK判定を巡り論争も、C・ロナウドとブッフォンが試合後に熱い抱擁

2018.04.12

決勝点のPK判定を巡り論争が起こっている [写真]=Getty Images

 2試合とも予想を大きく裏切る展開となったレアル・マドリードユヴェントスによるチャンピオンズリーグ準々決勝。レアル・マドリードの準決勝進出を決めることとなったPKを巡っては、両チームや両国を巻き込んで大きな論争が起きている。

 スペインとイタリアの王者同士の対戦は、3日にユヴェントス・スタジアムで行われたファーストレグにレアル・マドリードが3−0で快勝し、昨シーズン決勝と同様にユヴェントスに引導を渡したかに見えた。ところが、11日にサンティアゴ・ベルナベウで行われたセカンドレグは、ユヴェントスが3点を奪って2戦合計でタイに持ち込む中、レアル・マドリードが後半アディショナルタイムにPKを決めて辛くも勝ち名乗りを上げた。

 ユヴェントスのモロッコ代表DFメディ・ベナティアがレアル・マドリードのスペイン代表FWルーカス・バスケスを倒したとして、マイケル・オリヴァー主審によって吹かれたこのPK。正しい判定だったという声が多いものの、リーガ・エスパニョーラの元主審であるアンドゥハル・オリベル氏やイトゥラルデ・ゴンサレス氏が揃って「PKにするまでのプレーではない」との見解を示している。

 当然ながら、両国のメディアもこの判定を大きく取り上げており、スペイン紙『マルカ』は、ベナティアが右手でL・バスケスの背中を押す写真を掲載し、「あれはペナルティだ!」と主張した一方、イタリア紙『トゥット・スポルト』紙は、ベナティアがL・バスケスの前に左足を入れてボールに触れている写真を掲載し、「すなわち、ノーだ!」と異議を唱えている。そして、レアル・マドリードの宿敵であるバルセロナのお膝元でも、『スポルト』紙が「世紀の盗難」と糾弾すれば、『ムンド・デポルティーボ』紙も「誤審の支配者」と揶揄するというお約束の事態となっている。

 また、両チームの選手も対照的な反応を示しており、判定に猛抗議して退場処分を受けたユヴェントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンが「主審は自分にしか見えないPKを取った」と珍しく声を荒げた一方、PKを決めたレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、「何故ユヴェントスが抗議するのか理解できない」と一蹴している。

 とはいえ、選手同士の関係となれば話は別。試合後にミックスゾーンを通ったC・ロナウドが、インタビューを受けているブッフォンに声を掛け、両者は健闘を称えあいながら熱い抱擁を交わしている。決して後味の良い終わり方とはならなかった大一番だが、共に敵地でスタンディング・オベーションを受けたスター同士のやりとりは、激闘を繰り広げた名門クラブの顔に相応しいものだった。

文=北村敦

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