ベシクタシュに圧勝し、CL8強入りに前進したバイエルン [写真]=Getty Images
20日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、トルコの強豪ベシクタシュをホームに迎えて5-0で完勝したバイエルン。ブンデスリーガで上位を争うライプツィヒを押しのけてベスト16入りした難敵を相手に、圧倒的な力の差を見せつけた。ドイツメディアの『DPA』や『SID』が伝えた。
ユップ・ハインケス監督は、「序盤はナーバスだったし、コンビネーションもうまく回らなかった。勝負を決めたのは、相手の退場と前半終了の先制点だ。ベシクタシュは、数的な状況でたくさん走らないといけなくなったからね。後半はテンポも上がって上手くボールも回るようになって、相手にとっては難しい試合になったと思う」と試合を総括した。
一方、ベシクタシュのシェノル・ギュネシュ監督は「単純に相手が我々より強かった。10人になった時点で、体力的にも精神的にも崩れてしまった。後半はバイエルンがその状況をうまく使った。我々は素晴らしいチームに敗れたのだ。格の違いがあったのは、見て取れたと思う」と完敗を認めた。
だが、ドイツ紙『ビルト』によると、負傷したコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスに代わって44分から途中出場した元オランダ代表FWアリエン・ロッベンには悔しさが残ったようだ。「もし今、頭の中にあることを話したら、明日はブラッツォ(ハサン・サリハミジッチ=スポーツディレクター)か(カール・ハインツ・)ルンメニゲ会長からお呼び出しを食らうだろうね。そうなったら、どんな決定がくだされるか分からない。だから、今日は話さないほうが良いよ」とインタビューに答えている。
この試合、直前のヴォルフスブルク戦から9人も入れ替えたバイエルン。各代表選手が集うスタメン争いは激化している。ドイツ代表DFジョシュア・キミッヒは「3-0になっても、プレーを流すことなく、常にゴールを狙い続けたのは、凄いことだよ」とチームの出来に感心しているが、この姿勢も常にチーム内でのポジション争いから生じる緊張感がもたらしている。
圧勝の裏に、バイエルンの強さの秘密が垣間見れた試合後のミックスゾーンだったようだ。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト