2018.02.05

PSGとの大一番を控えるレアル、致命傷になりかねない5つの問題点とは?

S・ラモス
今季は不調に陥っているレアル・マドリード。チームの問題点とは? [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 レアル・マドリードは3日に行われたリーガ・エスパニョーラ第22節でレバンテと対戦し、2-2で引き分けた。第20節デポルティーボ戦は7-1、第21節バレンシア戦は4-1と、大量得点を挙げて連勝を飾っていたが、昇格組相手に2度のリードを追いつかれてドロー。14日にパリ・サンジェルマン(PSG)とのチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグを控えるなか、スペイン紙『アス』がチームの問題点を5つ挙げた。

■自陣への拙い後退
 レバンテ戦で再び明らかになったのは、相手のカウンター攻撃に対する対応の拙さだった。今シーズン開幕当初から続いている問題であり、レバンテ戦でも無秩序な組織を露呈。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、フランス人FWカリム・ベンゼマ、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルの“BBC”トリオが同時先発したものの、彼らの守備意識の低さによってチームの問題点はいつも以上に明白だった。

 ジネディーヌ・ジダン監督は終了間際の失点が不要だったと強調したが、レアル・マドリードの選手たちの戻りが遅く、さらに選手間での意思統一が見られないこともあって、さらに失点を重ねても不思議ではなかった。レバンテが奪った2ゴールは、いずれもカウンターから。PSGにはブラジル代表FWネイマール、フランス代表FWキリアン・ムバッペ、ウルグアイ代表FWエディソン・カバーニとスピード豊かなアタッカーが揃っており、守備の意識の低さは致命傷になりかねない。

■ボールを失った後のプレスなし
 レアル・マドリードは試合開始当初、ゲームを支配していたし、自信をもってプレーしていた。しかし、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが先制ゴールを挙げたあと、集中が切れ、チームの秩序は失われた。

 この試合でボールを奪われた回数は、スペイン代表DFダニエル・カルバハルが19回、ブラジル代表DFマルセロが15回と、両サイドバックがトップ2を占めた(3位はドイツ代表MFトニ・クロースで10回)。さらに、ボールを失った後に奪い返す動きも見られなかった。これは今シーズンのレアル・マドリードに欠けている要素だ。

 例えば、エルネスト・バルベルデ新監督が率いるバルセロナは試合中、この動きを繰り返す。レアル・マドリードはボールを奪われると、スイッチを切ったかのように動きを止める。特にマルセロはオーバーラップをした後、背後のスペースを全く気にすることなく、ポジションを取り直すことがほとんどなかった。PSG戦でまともに戦いたかったら、ジダン監督はこの点を修正すべきだろう。

■効率の無さと得点力不足
 昨シーズンはほとんど話題にも上らなかったが、今シーズンは最大の武器であるはずの攻撃に問題を抱えている。レアル・マドリードはレバンテ戦で23本のシュートを放ったが、ゴールの枠内に飛んだのは9本。そして奪ったゴールは2つだけだった。“BBC”が同時に先発していたのだから、良い数字だとは言えない。

 C・ロナウドは7本、ベンゼマは2本のシュートを放ったが、ベイルは66分に途中交代するまでシュートを1本も打たず。そして彼らはゴールを奪えなかった。PSG戦まで約10日に迫った今もなお、“BBC”に爆発力が見られないのはファンにとっては悩みの種である。

■試合の終わらせ方
66分にベイルに代えてイスコを投入。システムを4-3-3から4-4-2に変更すると、レアル・マドリードは秩序を取り戻し、再び試合をコントロールするようになった。そしてイスコが勝ち越しゴールを決めたが、その後再び同点ゴールを許して2ポイントを失った。

「時間をうまく使わないといけない。残り5分で同点に追いつかれてはいけない」

 S・ラモスは試合後に不満をもらしたが、これはレバンテ戦に限った話ではない。第5節のベティス戦では、後半アディショナルタイムに失点を許してホームで0-1の敗戦。第19節のビジャレアル戦でも、87分にゴールを与えて0-1で敗れた。今のチームは試合終盤に勝ち点を取りこぼすというよりも、試合を落としている。

■チームは15人構成
 昨シーズンのレアル・マドリードは豊富な戦力を有し、さらに試合の主役となれるメンバーが揃っていた。指揮官も選手をうまくローテーションさせていた。しかし、今シーズンはいわゆる“セカンド・ユニット(控え組)”が機能していない。特にスペイン代表FWアルバロ・モラタ、コロンビア代表MFハメス・ロドリゲス、ポルトガル代表DFペペの退団はチームの弱体化を招き、ジダン監督も控え選手を頼らなくなった。

 指揮官の控え組に対する信頼の欠如は、彼らのプレーにも影響を与えている。そのため、レベルの高い試合を迎えると、ジダン監督は決まって不動のレギュラーを頼り、出番を与えるとしてもスペイン代表MFマルコ・アセンシオ、同代表FWルーカス・バスケス、クロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ(そして“BBC”が復活したことで、スペイン代表MFイスコも同列の扱いになりつつある)らに限定されている。PSGのような相手とのCLを戦うのは、戦力面でも、メンタル面でも弱体化したチームだと言える。

(記事/Footmedia)

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