「歴史的な夜だ」。トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインが、2連覇王者レアル・マドリードを抑えての首位突破を喜んだ。
チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節が21日に行われ、トッテナムはアウェイでMF香川真司が所属するドルトムントと対戦した。31分に先制を許したものの、後半に入って49分にケインの同点ゴール、76分に韓国代表FWソン・フンミンの勝ち越し弾で、トッテナムが2-1で逆転勝利。1試合を残し、グループH首位での決勝トーナメント進出を果たした。
試合後、メディアの取材に応じたケインは、「ドルトムントでのアウェイゲームはもっとも難しい試合の1つ」と苦戦を覚悟していたことを明かしたが、「よりアグレッシブにいけた」という後半の立ち上がりにゴールで反撃をけん引。「早いテンポで攻撃的なサッカーができたし、守備もよくできた。アウェイで素晴らしい勝利を手にできた」と語った。
トッテナムは昨シーズン、グループステージで敗退。今シーズンは3連覇を狙う王者レアルと同組になったことで、「グループステージが始まる前、誰も僕らがトップで通過すると思わなかっただろう」とケインは振り返る。
それでも、レアルとは第3節にアウェイで1-1の引き分け、第4節はホームで3-1の勝利を収め、直接対決を制した。そのため、最終節でレアルに勝ち点で並ばれたとしても、トッテナムの1位が確定。「周囲の人が間違っていることを証明したかった」とケインは下馬評を覆しての首位突破に喜びを噛み締めた。「多くの人が疑っていたが、僕らは1試合を残して首位通過を決めた。クラブにとって歴史的な夜だ。楽しまないとね」。
ケインは今大会通算6ゴール目を記録。その一方で、レアルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは今節アポエル戦の2発で通算8ゴールに伸ばし、得点ランクトップの座を守った。得点王争いについて聞かれたケインは、「C・ロナウドが今日何点とったかによるね。2ゴール? グループステージはあと1試合あるし、出場したらゴールを決めたいね」と意気込んだ。
トッテナムは次節、12月6日にホームでアポエルと対戦する。