ブッフォン(右)への思いを語ったケディラ(左)[写真]=Getty Images
ユヴェントスに所属するドイツ代表MFサミ・ケディラが、2018 FIFAワールドカップ ロシア出場権を逃した同クラブのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンへの思いを語った。ドイツ紙『ビルト』のインタビュー内容を引用する形で、15日付のイタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
ドイツ代表は、同欧州予選を10戦全勝でグループCを首位通過。圧倒的な強さで17大会連続19回目の本大会出場を決めた。一方、プレーオフでスウェーデン代表に敗れたイタリア代表は1958年のスウェーデン大会以来、60年ぶりとなる予選敗退が決定。現役最後のW杯出場を逃したブッフォンは、試合後のインタビューで涙していた。
ケディラは『ビルト』のインタビューの中で、「イタリア代表のW杯不在を嬉しくなんて思っていない。涙するブッフォンを見るのは、イタリア国民だけでなく全ての人々にとってつらいことだよ」と強豪国がW杯を逃したことを嘆き、さらにブッフォンについて「スポーツ界の偉大な人物であり、“生きる伝説”なんだ。頻繁に使われる表現だけれど、ブッフォンにはまさにふさわしい。キャリア最後となる国際大会でプレーする姿を待ち望んでいたんだ」とコメント。39歳の今年、FIFA最優秀GK賞に輝いたチームメイトへ、最高の尊敬と敬意を示した。
2015年にレアル・マドリードからユヴェントスへ移籍したケディラは、「ブッフォンにはメッセージを送ったよ。けれど、今は言葉よりも目標が必要なんだ。ブッフォンのタイトルリストに欠けているのは、チャンピオンズリーグ(CL)のタイトルたった1つだけだ。僕ら(ユヴェントス)は、ブッフォンがそれを勝ち取るために力を尽くすつもりだ。このことはチーム全員にとって、とても重要なモチベーションになるはずだ」と力強く語った。
21世紀最高のGKは、直近3年間で2度のCL決勝進出を果たしたユヴェントスで、悲願のタイトルを勝ち取ることができるのか注目したい。
(記事/Footmedia)