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3失点で完敗のレアル、現地紙からも苦言「ジダン政権下で最悪の試合」

2017.11.02

トッテナムに敗れ、肩を落とすレアルの選手たち [写真]=Getty Images

 11月1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節で、トッテナムに1-3と敗れたレアル・マドリード。聖地ウェンブリー・スタジアムで初めて臨んだ一戦で、CLのグループステージでは5年ぶりと黒星を喫した。結果ももちろんだが、それ以上に不安を呼び起こしているのは、その試合内容だ。

 3日前(10月29日)のリーガ・エスパニョーラ第10節では、1部初昇格のジローナに1-2と大金星を許していたレアル・マドリード。中2日で迎えたアウェイゲームでも、トッテナムの鋭い攻撃の前にあっさりと3失点を喫した。レアル・マドリード寄りのメディアとして知られる2大スポーツ紙の『マルカ』と『アス』も心配の声で一色となっている。

 まず、「これが世界最高と言われた中盤なのか?」と題打った『マルカ』は、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ドイツ代表MFトニ・クロース、ブラジル代表MFカゼミーロのトリオを筆頭に、各選手の低調なパフォーマンスに言及。コスタリカ代表GKケイラー・ナバス、フランス代表DFラファエル・ヴァラン、スペイン代表DFダニエル・カルバハル、クロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルと大量5選手を欠く苦しい現状を嘆いた。

「フットボールの聖地に初めて降り立ったレアル・マドリードだったが、ジネディーヌ・ジダン監督の政権下で最悪のスキャンダラスな試合に終わった。わずか2カ月前の国内外のスーパーカップでマンチェスター・Uとバルセロナを丸飲みにしたチームは、いっぱいいっぱいになってしまっている。その原因は多岐に渡っているが、欠場者の多さが痛いことは間違いない」

 一方の『アス』は、「トッテナムの1点目は記録されるべき得点ではなかった」との論調で、アシストをしたイングランド代表DFキーラン・トリッピアーがオフサイドだったことを主張しながらも、レアル・マドリードの精彩を欠くプレーに苦言を呈した。

「これが今のレアル・マドリードだ。その象徴とも言えるのがトッテナムの先制点。プレーが始まった時点でのDF陣の受け身の姿勢がゴールを生み出した。全員がボールウォッチャーになっていた」

 最後に1点を返して一矢報いたエースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも、「言い訳ではないが、ペペ、ハメス(ロドリゲス)、(アルバロ)モラタはチームを一段と強くしてくれていた」と、クラブが今夏の移籍市場で貴重な戦力を放出したことを愚痴る始末。チームの士気低下も危惧されているだけに、順風満帆の日々を送ってきたジダン監督の真価が問われることになりそうだ。

文=北村敦

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