セスクがCLのライバルであるアトレティコを称賛している [写真]=Action Plus via Getty Images
早くもグループステージ第2節に突入したチャンピオンズリーグ。27日にはアトレティコ・マドリードが新本拠地ワンダ・メトロポリターノにチェルシーを迎えての強豪対決が行われる。
チェルシーはベストメンバーにスペイン人5選手が名を連ねることもあり、関心が高い両チームの対戦。その中の1人であるチェルシーのスペイン代表MFセスク・ファブレガスが、母国のラジオ局『オンダ・セロ』とのインタビューで、ディエゴ・シメオネ監督の下で好成績を残し続けているアトレティコを称賛した。
「アトレティコは今では誰もがプレーしたいチームになった。今シーズンはメトロポリターノでのデビューとなったマラガ戦を見たし、先日のセビージャ戦も自分が試合に出場するまで見た。それ以外にも数試合チェックしている。彼らは強烈な監督に率いられた強力な集団だ。偉大なチームだと改めて感じたよ。当然ながら、今回の対戦は厳しい試合になるだろう」
セスクはまた、チェルシーでアントニオ・コンテ監督の構想外となっていたものの、冬の移籍市場で古巣アトレティコ・マドリードに復帰することが漸く決まったスペイン代表FWジエゴ・コスタにエールを送った。
「僕達はピッチの中でも外でも仲が良く、ロンドンでは共に多くの物を勝ち取った。彼は素晴らしい男であり、僕の心に残り続ける親友だ。彼は辛い時期を過ごした。移籍市場が閉まっても去就が決まらず、この4カ月間ずっと自分がどこでプレーするのか分からない状態が続いたのだからね。最終的に上手く収まってくれたことだし、今後は最高の時間を送って欲しい。先日電話を掛けた時はちょうどメトロポリターノにいて、『このスタジアムは最高だ』と興奮していたしね。彼の力をもってすれば、新スタジアムでも数多くのゴールを決めることは間違いない」
D・コスタは今回の試合に出場することはないため、セスクとのピッチ上での再会が実現することはない。しかし、チェルシーのベルギー代表GKティボー・クルトワはアトレティコ・マドリードの前守護神であることや、シメオネ監督とコンテ監督による名将同士の采配合戦など、話題には事欠かない。強豪ローマも所属するグループCの主導権争いを左右する一戦を制するのはアトレティコかチェルシーか、手に汗握る攻防が繰り広げられること間違いないだろう。
文=北村敦