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【CL決勝直前情報】リベンジに燃えるユーヴェ、21年ぶりの欧州制覇へ

2017.05.31

 6月3日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝まであと数日となった。21年ぶりの欧州制覇、そしてバルセロナに敗れて準優勝に終わった2015年の雪辱を晴らすべく、ユヴェントスが万全の準備で決戦地のカーディフへ向かう。カウントダウンとなった現在のユヴェントスの選手たちのコンディションと見どころをお知らせしたい。

 まず、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は「4-2-3-1」でレアル・マドリードに挑むことになるだろう。セリエA最終節のボローニャ戦では途中出場で約30分しかプレーしなかったクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチは、ひざと腰の右部分に打撲があるという。しかし、3日の決勝にはコンディションを合わせられると言われている。

 古巣レアル・マドリードとのファイナルでモチベーション的にはベストのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインは、軽度の擦り傷を負っている。セリエAでは第35節のトリノ・ダービー以来、得点を挙げていない。だが、ゴールを決めなくてもサポーターをガックリさせないパフォーマンスを常に見せてくれており、カーディフで重要な意味を持つ何かをやり遂げる可能性は十分にある。

イグアイン

古巣との対戦となるイグアイン [写真]=Getty Images

 では、ホームのバルセロナ戦で2得点を決めたアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラはどうだろうか。23歳と若く、コンディション的には全く問題がない。ファイナルでも、チームの攻撃をけん引するはずだ。

ディバラ

万全のコンディションだというディバラ [写真]=Getty Images

 レジスタの役割を与えられたボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表MFミラレム・ピアニッチも、ゲームメーカーとして試合展開を面白くしてくれるだろう。そして34歳のベテラン、ブラジル代表ダニエウ・アウヴェスにとっては、ユヴェントス1年目ですべてを勝ち取る素晴らしい好機となる。

D・アウヴェス

D・アウヴェスはユーヴェ加入1年目で3冠に王手をかけている [写真]=Getty Images

 一方、コロンビア代表MFフアン・クアドラードはベンチスタートとなりそうだ。また、イタリア代表MFクラウディオ・マルキージオもねん挫の問題があり、大事を取って29日の練習を途中で外れた。

 レアル・マドリードを破れば、その日で39歳126日となるイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンは、“史上最高齢での欧州王者”という記録を樹立する。右サイドバックでの出場が見込まれる36歳のアンドレア・バルザーリ、センターバックを務める32歳のジョルジョ・キエッリーニの両イタリア代表DFにとっては、CLファイナルに挑む最後のチャンスになるかもしれない。その2人と強固な守備トリオ“BBC”を形成する同代表DFレオナルド・ボヌッチも、もう30歳だ。

バルザーリ キエッリーニ

キャリア晩年に差し掛かっているバルザーリ(左)とキエッリーニ(右) [写真]=Getty Images

 チームは6月1日までは午前遅めにトレーニングをスタートし、地元トリノ市郊外のヴィノーヴォの練習場で汗を流す。そして試合前日の2日午前11時ごろ、チャーター機でトリノ空港を出発して、カーディフへ向かう。そして午後4時15分の公式会見の後、ミレニアム・スタジアムで最後の練習を行うことになっている。

文=赤星敬子

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