2017.05.09

【CL準決勝第2戦プレビュー】ビセンテ・カルデロン最後のダービー、アトレティコに逆転の策はあるか

クリスティアーノ・ロナウド
ファーストレグではハットトリックの活躍だったC・ロナウド [写真]=ムツ カワモリ
サッカージャーナリスト。プレー分析を中心に、海外サッカーから日本代表までカバー。

 チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグはレアル・マドリードがホームで3-0、ユヴェントスがアウェーで2-0と勝利し、大きなアドバンテージを持って9日、10日に行われるセカンドレグを戦うことになった。

 両チームの決勝進出は、かなり確度の高いものとなったと思われるが、今回はビセンテ・カルデロンで行われる“最後のマドリード・ダービー”を展望する。

■アトレティコ・マドリードvsレアル・マドリード

 クリスティアーノ・ロナウドの衝撃的な3ゴールでレアル・マドリードがファイナルに大きく前進してセカンドレグを迎える。来シーズンから新スタジアムへ移転するアトレティコ・マドリードは最後になるビセンテ・カルデロンでの“マドリード・ダービー”で、困難なミッションに挑んでいくことになる。

 3点のアドバンテージがあるレアル・マドリードとしては無理に攻めることなく、じっくり試合を進めればいいわけだが、彼らのメンタリティーを考えれば、あくまで貴重なアウェーゴールとなる先制点を奪いにいくはず。中盤では無理して狭いところでボールをつながず、ワイドに展開してシンプルな仕掛けに持ち込むシーンは増えそうだが、攻撃を仕掛けてくれば攻守の切り替わりというものは必ず発生する。

 アトレティコ・マドリードとしては強引に攻撃人数をかけて慣れない波状攻撃を仕掛けるより、守備でプレッシャーをかけてボールを奪い、守備から攻撃へのトランジションを素早く行う中で、いつも以上にサウール・ニゲスやコケといった中盤の選手が前線のアントワーヌ・グリーズマンらに絡んでいく流れをどんどん作っていきたい。当然ながらDFのディエゴ・ゴディンらが攻撃参加するセットプレーもいつも以上に重要なファクターとなる。

 ただし、結果的に3点差が付く試合というのは多くの場合、先制した側が有利にゲームを運び、攻め急ぐ相手の裏を突くカウンターから追加点を挙げるパターンとなるが、ホームアンドアウェーのセカンドレグである今回は仮に早い時間帯にアトレティコ・マドリードが先制したとしても、トータルスコアではまだ2点のビハインドがあるわけだ。

 アトレティコ・マドリードが3点のビハインドを逆転するシナリオがあるとするならば、1点目を取ったら間髪入れず、2点目を奪える流れに持ち込んだ場合だろう。セットプレーなどで1点目が入ったら、そこからレアル・マドリードの守備が落ちつかない内に2点目を取りに行く。もちろん、その流れでカウンターなどから1点を返されれば4点取ってもアウェーゴールの差でレアル・マドリードが勝ち上がるため、スリリングなプランではあるが、そもそも3点を奪うことが困難なタスクなのだから、それぐらいのリスクをかける必要はあるだろう。絶好調のGKヤン・オブラクにも期待がかかるところだ。

 そして、もしアトレティコ・マドリードが2-0で終盤を迎えることができれば、延長戦もちらつく中でレアル・マドリードはナーバスな守備を強いられることになる。そうした状況で大一番に強いフェルナンド・トーレスは理想的なカードとなりうる。

文=河治良幸

準決勝もう1試合、ユヴェントスvsモナコのプレビューはここからチェック!(スカパー!へ)

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