2017.05.02

【CL準決勝第1戦プレビュー】4年連続“マドリード・ダービー” どちらが先手を取れるのか

[写真]=ムツ カワモリ
サッカージャーナリスト。プレー分析を中心に、海外サッカーから日本代表までカバー。

 いよいよ準決勝をむかえるチャンピオンズリーグ。5月2日(火)にはレアル・マドリードとアトレティコ・マドリード、3日(水)にはユヴェントスとモナコのファーストレグが行われる。前回の決勝カードで、今回でチャンピオンズリーグ4年連続での対戦となる“マドリード・ダービー”を展望する。

■レアル・マドリードvsアトレティコ・マドリード

“マドリード・ダービー”は前回のチャンピオンズリーグでファイナルを戦ったカード。2013-14シーズンの決勝でも敗れているアトレティコにとって“リベンジマッチ”となる。今シーズンのリーガではホームの試合で0-3と完敗したものの、4月8日に行われたアウェーでの試合では終盤にアントワーヌ・グリーズマンのゴールで追い付き、1-1で引き分けている。

 リーガでここまで35試合25失点の堅守を誇り、アウェーのダービー以降6試合で1失点しかしていないアトレティコにとってはレアルが誇るアタッカー陣をいかに封じ、得意のショートカウンターでゴールを仕留めるかがテーマになる。5得点を奪った週末のラス・パルマス戦もケヴィン・ガメイロの先制点は高い位置のプレッシャーでボールを奪い、一気に左サイドを突いたサウール・ニゲスのクロスに飛び込んで合わせたものだった。

 ファーストレグは敵地のサンチャゴ・ベルナベウで戦うが、中盤にジワジワとプレッシャーをかけながら、マルセロとダニエル・カルバハルの左右SBにサイドハーフのコケ、センターからワイドに流れたサウールがプレッシャーをかけ、ボールを奪った瞬間に2トップがDFラインの背後を突く形が基本的な狙いになる。アトレティコのディエゴ・シメオネ監督にとって痛いのはヤニック・カラスコの負傷だ。

 25日のビジャレアル戦で負傷交代したベルギー代表は鎖骨付近を痛めており、少なくともファーストレグは欠場する見込み。2トップあるいはサイドハーフでも機能するテクニシャンは硬質なアトレティコの攻撃に明確なアクセントを加える存在で、前回の決勝でも終盤の同点ゴールをあげ、延長戦にもつれ込ませた存在。屈強なレアル守備陣も独特のリズムを持つ彼のドリブルを苦手としているだけに、勝敗に直結しうるアクシデントだ。しかし、アトレティコには大一番に無類の強さを発揮するフェルナンド・トーレスがいる。

 3月2日のデポルティボ戦で頭を強打して失神状態に陥ったが、ガビなど仲間の適切な処置にも助けられ意識を回復。3月19日のセビージャ戦で復帰するとCL準々決勝のレスター戦は2試合とも途中出場ながら終盤を締めて勝ち上がりに貢献した。ラス・パルマス戦では後半アディショナルタイムに復帰後の初ゴールを決めて気持ちも乗っている。ファーストレグがアウェーのアトレティコとしては無理に攻める必要はないが、百戦錬磨のストライカーは危険な存在だ。

 レアルは準々決勝のバイエルン戦で2試合5得点をあげたクリスティアーノ・ロナウドの得点力にかかる部分は大きいが、彼の個人能力だけでアトレティコの堅守を打開することは不可能に近い。トニ・クロースやルカ・モドリッチがガビを軸としたアトレティコの中盤を掻いくぐり、タイミングよくC・ロナウドに前を向かせることができるか。

 そのためにはマルセロとカルバハルの両SBが効果的に攻め上がり、アトレティコのプレッシャーを分散させることが重要になるが、そこで中途半端にボールを奪われるとアトレティコの得意なカウンターに持ち込まれる危険が高い。そこのスリリングな攻防は過去のダービーで何度も見られたが、1つのゴールが命運を左右するCLにおける勝負のポイントとなる。

文=河治良幸

準決勝もう1試合、モナコvsユヴェントスのプレビューはここからチェック!(スカパー!へ)

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