レアル・マドリードを指揮するジダン監督 [写真]=Real Madrid via Getty Images
2日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファートレグで、前回王者であるレアル・マドリードはアトレティコ・マドリードとの“マドリード・ダービー”を戦う。2年連続の決勝進出が迫るなか、同クラブを率いるジネディーヌ・ジダン監督は2つのジレンマを抱えているとスペイン紙『アス』が30日に伝えている。
まず同紙が挙げたのは、センターバックを務めるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスの“相棒”だ。現状、ポルトガル代表DFペペは肋骨を骨折して戦線離脱中。S・ラモスのパートナーを務める可能性があるのは、スペイン代表DFナチョ・フェルナンデスとフランス代表DFラファエル・ヴァランの2人となっており、ジダン監督は二者択一を迫られている。
ナチョは今シーズン開幕当初、センターバックのポジション争いで4番手に甘んじていた。しかし、公式戦6試合連続で先発フル出場。ここにきて急激に評価を挙げている。一方、ヴァランは4月26日のリーガ・エスパニョーラ第34節デポルティーボ戦で、ハムストリングの怪我から復帰を果たしたばかり。コンディション面に不安を抱えており、同29日の第35節バレンシア戦では招集外となった。ジダン監督は「無理をさせないために彼に休養を与えた」と理由を明かしたが、「火曜のCLは、ピッチに立てる状態で迎えられるはずだ」と大一番での先発復帰を示唆している。
さらにジダン監督は、左ふくらはぎの負傷により欠場濃厚とされるウェールズ代表FWギャレス・ベイルの“代役”選びという難題を抱えている。センターバックの人選とは対照的に、こちらはコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス、スペイン代表FWルーカス・バスケス、スペイン代表MFマルコ・アセンシオ、スペイン代表MFイスコと、候補者が乱立。実力者が揃うなか、『アス』は上記4選手のうち、唯一バレンシア戦で出番がなかったイスコの先発出場を予想しており、「他の選択肢ならサプライズと言えるだろう」と記事をつづっている。
手の内を知り尽くした相手との大一番に向けて、ジダン監督はどんな先発メンバーを送り出すことになるのか。フランス人指揮官の決断に注目が集まる。
(記事/Footmedia)
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