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CL後の騒動が尾を引くバイエルン…審判団のロッカー乱入報道には法的手段か

2017.04.21

バイエルンは延長戦の末に敗れ、CL準々決勝敗退となった [写真]=Getty Images

 18日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝敗退が決定した後、バイエルンを巡る騒動が尾を引いている様子をドイツメディアが伝えている。

 レアル・マドリードに延長戦の末に敗れた試合後、カール・ハインツ・ルンメニゲ会長が会食の席で「素晴らしい試合だった。選手たちは本当に良く戦ってくれた。だが、UEFA(欧州サッカー連盟)に向けては疑問が残る。6人も審判がいて、レッドカード、オフサイドのゴール、誤審ばかりだ。我々は審判によってクソみたいな酷い気分にされてしまった。ここまで怒りを覚えるのは初めてだ」とコメント。

 この様子は動画で瞬く間にドイツ中のメディアに広まった。カルロ・アンチェロッティ監督が審判の仕事に対して「グッジョブ!」と真顔で皮肉を言えば、ドイツ紙『ジュートドイチェ・ツァイトゥンク』によるとスペイン紙『マルカ』によって、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダル、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ、スペイン代表MFチアゴの3人が試合後に主審の更衣室に乱入し、警察沙汰になったと伝えられた。

 しかし、バイエルンはこれを完全否定。実際は、判定の意図を聞きにヴィクトール・カサイ主審を訪ね、ドアの間に足を入れながら話し合うように頼んだところ、審判団が取り合わずにセキュリティを呼んだことが大袈裟に伝えられたようだ。バイエルンは事実の歪曲だとして『マルカ』紙に対して法的な手段で対処することを伝えている。

 このドタバタぶりに、ドイツ国内の他チームのファンからは“バッドルーザー”呼ばわりされた挙句、「バイエルン以外のブンデスリーガのクラブにとってはいつものことさ(バイエルン戦のとき、オレたちはいつも同じ目にあわされているのさ)」と笑われる始末だ。

 救いは『アス』紙を除くイタリア、フランス、スペインなどのヨーロッパ中のメディアが主審の誤審がレアルの勝ち抜けに「貢献した」という見方で大方一致していることだ。しかし、敗戦が決まった後ではそれも何の慰めにもならないだろう。

 6年連続のCL準決勝進出を逃し、守護神のドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが足の骨折で8週間の離脱。強行出場したセンターバックをはじめ、主力はケガを抱えている状態。ピッチ外では、ハーフタイム中にマドリードの警察隊がバイエルンサポーターの観客席に乗り込んで警棒で殴りつける姿が伝えられるなど、バイエルンにとっては踏んだり蹴ったりの試合となってしまった。

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