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好調レアルが抱える問題とは? 同クラブが取り巻く環境を英紙が分析

2017.04.12

ゴールを喜ぶレアル・マドリードの選手たち [写真]=Anadolu Agency/Getty Images

 昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)覇者であるレアル・マドリード(スペイン)は、12日に行われるCL決勝トーナメント準々決勝ファーストレグでバイエルン(ドイツ)のホームに乗り込む。同試合の開催を前に、イギリス紙『インディペンデント』がレアル・マドリードの現状について11日付で報道している。

 現在レアル・マドリードはリーガ・エスパニョーラで22勝6分2敗の勝ち点「72」で首位に立つ。CLに加えて2011-12シーズン以来5年ぶりのリーグ制覇も狙っているクラブについて、同紙は「レアル・マドリードは果たして、本当に順調なのか?」と銘打って伝えている。

 同クラブを率いているジネディーヌ・ジダン監督は7日に行われた記者会見で、今夏にフロレンティーノ・ペレス会長に解任される可能性があるとほのめかした。ジダン監督は「もう1年残るかもしれないし、それは分からない。私は来シーズンの準備をしていない。私は今シーズンのことだけを考えている」とコメント。同紙は、レアル・マドリードの全権を握っているのはペレス会長であり、監督人事も彼の思い通りであると報じた。“銀河系軍団”と言われるタレント集団を作り上げたのはペレス会長の意向であり、たくさんのスタープレーヤーを獲得してきた。同会長は今の強力なFW陣、フランス人FWカリム・ベンゼマ、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、そしてウェールズ代表FWギャレス・ベイルをおよそ2億ポンド(約273億円)で獲得。この“BBC”はレアル・マドリードで成功を収め、2013-14シーズンと2015-16シーズンのCL優勝に大きく貢献した。

 しかし同紙によると、現在32歳のC・ロナウドは選手としてのピークを超え、ベンゼマは今シーズンのリーガ・エスパニョーラ第31節終了時点で9ゴールと、決して良い状態ではない。“BBC”の不振はそのまま監督のプレッシャーに変わると予測し、前監督のラファエル・ベニテス氏は、選手をうまくコントロールできずに解任の憂き目に遭った。ゆえにジダン監督は、スペイン代表FWアルバロ・モラタや、同代表MFイスコら他の選手をうまく使う必要があると同紙は述べている。

 また、12日に対戦するバイエルンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は2013-14シーズンから2年にわたってレアル・マドリードを指揮した経験がある。バイエルンで機械的なまでのポゼッションサッカーを披露するアンチェロッティ監督はレアル・マドリードの選手たちの強みと弱みを知り尽くしている。

 CLが1990年にヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップから名前を変更して以来、連覇を遂げたチームはひとつもない。はたして、レアル・マドリードは史上初の快挙を成し遂げることができるのだろうか。

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