2017.04.11

【データでプレビュー】チャンピオンズリーグ8強激突! 勝負の行方は数字にあり?

CL8強が激突! [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 大会史上初めてファーストレグでの【4点ビハインド】をひっくり返してパリ・サンジェルマンを撃破したバルセロナ。【決勝ラウンド歴代2位】の大差(10-2)でアーセナルを葬り去ったバイエルン。セビージャに競り勝ち、初出場で8強に進んだ【史上7チーム目】となったレスター。マンチェスター・C相手に鮮烈な逆転勝利を飾った【平均年齢22歳】のモナコ……。

 ベスト16の8試合で大会史上最多の【62ゴール】が生まれた今シーズンのチャンピオンズリーグは、来たるベスト8でも必ず何かが起こる。白熱必至の準々決勝4試合を、“気になる数字”とともにプレビューしてみよう。

■ユヴェントスvsバルセロナ

 今大会、最強の“矛”と最強の“盾”が激突する。セリエA最少失点で首位を走るユヴェントスは、CLでも今シーズンここまで8試合でわずか【2失点】。これに対し、リーガ・エスパニョーラ最多得点のバルセロナは、【26得点】でCL最多得点チームでもある。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの“MSN”は、レオナルド・ボヌッチ、アンドレア・バルザーリ、ジョルジョ・キエッリーニのイタリア版“BBC”が織りなす鉄壁の守備をいかにして崩すか。

 ユーヴェはロースコアゲームに持ち込んで手堅く勝ち切りたいところ。というのも、CL通算60試合15得点のゴンサロ・イグアインが、グループステージの成績(38試合13得点)と裏腹に、決勝ラウンドでは【22試合2ゴール】となぜか振るわないからだ。また、バルサが今シーズンCLのホームゲームで【4戦4勝、21得点1失点】と圧倒的な強さを示していることを考えても、欧州カップ戦で【21戦連続無敗(12勝9分)】のホームで戦えるファーストレグで彼らは絶対に先手を取る必要がある。

 対するバルサは、やはりメッシのゴールで“カテナチオ”のカギを開けたい。現在CL通算【94ゴール】でクリスティアーノ・ロナウド(95)と歴代最多スコアラーを争うメッシは、出場した113試合のうち【52.2%】にあたる59試合で得点している。うち決勝ラウンドでネットを揺らしたのは21試合で、【20勝1分0敗】という不敗神話を持っているのだ。幸い、ここまで【8アシスト】でCLのシーズン最多アシスト記録を更新しているネイマールが隣にいるのも心強い。

■バイエルンvsレアル・マドリード

 欧州チャンピオンズカップ時代を含め、準々決勝進出はレアル・マドリードが【34回目】で、バイエルンが【28回目】。これは歴代1位、2位の回数である。チャンピオンズリーグにフォーマットが変わった後に限ってもバイエルンが最多の【16回目】、レアルが【15回目】でバルサと並んでこれに次ぐ。またミュンヘンで行われる今回のファーストレグは両者が相見える【23回目】の対戦で、これも欧州カップ戦における最多。ヨーロッパが誇る“真の名門対決”と言っていい。

 過去22試合の戦績は【バイエルン11勝、レアル・マドリード9勝、2分】で、歴史はドイツ王者に分があることを示す。さらにバイエルンのベンチには、選手で2回、監督で3回と歴代最多【5回】のビッグイヤー獲得歴を持つカルロ・アンチェロッティがいる。最後の優勝はレアルを率いた13-14シーズンだったが、奇しくもそのとき助監督だったのがジネディーヌ・ジダン。今回は師弟対決となるが、“師”は元教え子と古巣クラブを知り尽くしているはず。白い巨人の連覇を阻む相手として、CLを知り尽くしたクラブとボスのタッグはまさにうってつけだ。

 ただし、UEFA主催大会で【13試合連続無敗(8勝5分)】というクラブレコードを更新中のレアルには、CL歴代トップスコアラーのC・ロナウドがいる。CL決勝ラウンドで彼が決めてきた【44ゴール】は同歴代2位のメッシ(37)を大きく引き離し、「準々決勝」のラウンドに限っても【15ゴール】は歴代最多。欧州カップ戦におけるドイツ遠征は【30試合で4勝】と苦手のレアルだが、“チャンピオンズリーグ男”のゴールで先勝できれば一気に優位に立てる。

■ドルトムント対モナコ

 今大会で台風の目となっているモナコは、爆発的な得点力が売りだ。今シーズンここまで、全公式戦51試合で【133ゴール】は、バルセロナ(140)に次いで欧州5大リーグのクラブで2番目の数字である。

 勢いの原動力になっているのは、なんと言っても若い力。【18歳63日】で今シーズンCLの最年少スコアラーとなった“ネクスト・アンリ”ことキリアン・ムバッペを筆頭に、ファビーニョ(23歳)、ティエムエ・バカヨコ(22歳)、ベルナルド・シルヴァ(22歳)、バンジャマン・メンディ(22歳)、トマ・ルマル(21歳)などが躍動しており、16強の第2戦でマンチェスター・Cを破った瞬間にピッチ上にいたフィールドプレーヤーの平均年齢はなんと【22歳】だった。

 ただ、若さで言えばウスマン・デンベレ(19歳)やクリスティアン・プリシッチ(18歳)、ユリアン・ヴァイグル(21歳)らを擁するドルトムントも負けていない。今大会で、スタメンの平均年齢が最年少だったのはグループステージのスポルティング戦におけるドルトムントで【23.6歳】だった。また、攻撃力に関してもモナコに負けず劣らず。今大会ここまで【25ゴール】はこちらもバルサ(26)に次ぐ2位で、大会最多【14人】のスコアラーを誇る攻撃陣はどこからでもゴールを脅かせる。

 ベスト8に残ったチームで最もフレッシュな2チームが、自慢の攻撃力を存分にぶつけあうカードになりそうだ。

■アトレティコ・マドリード対レスター

 16強のセビージャ戦に続き、レスターは準々決勝でもスペイン勢と戦う。ただし、完全に“ポゼッション対カウンター”の構図だったセビージャ戦とは打って変わって、アトレティコ・マドリー戦は似た者同士の“カウンター対決”だ。アトレティコはここまで8試合で【11得点4失点】、対するレスターは【10得点8失点】で、ゴール数は8強に残ったチームの中でワースト1、2。得点者の数もアトレティコが【5人】、レスターが【6人】と最低限の人数で、同じ【4ゴール2アシスト】のアントワヌ・グリーズマン、リヤド・マフレズがそれぞれのチームで得点シーンの大半に関与している。両軍ともに、このキーマン対策が重要になりそうだ。

 セビージャとの第1戦に敗れた翌日にクラウディオ・ラニエリを電撃解任したレスターは、助監督だったクレイグ・シェイクスピアがベンチを預かってから公式戦7試合で【6勝1敗】と強さを取り戻した状態でこの試合に臨む。ただし、05-06シーズンのビジャレアルに続いて【史上2チーム目】となるCL初出場でのベスト4進出というミラクルストーリーの続きを紡ぎ出す上で、アトレティコはこの上なく不吉な相手となる。過去、レスターは欧州カップ戦に3度出場したことがあるが、実はうち【2回】で彼らを敗退に追いやったのがアトレティコだったのだ(1961-62のカップ・ウィナーズ・カップ、1997-98のUEFAカップ)。「二度あることは三度ある」のか、それとも「三度目の正直」か……。

文=Footmedia

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