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ハットトリック達成のオーバメヤン、汚名返上を支えたチームメイトとの絆

2017.03.09

チームメイトの香川(右)らと逆転でのベスト8進出を喜ぶオーバメヤン(中央)[写真]=Getty Images

 ドルトムントのエースがハットトリックで汚名を返上した。5日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグのベンフィカ戦で、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが3ゴールを決めて4-0の勝利に貢献。ドルトムントは2戦合計4-1とし、逆転でベスト8進出を果たした。

 オーバメヤンにとってファーストレグは苦い試合だった。再三のチャンスで決められず、1点ビハインドで迎えたPKは痛恨の失敗。62分に無念の途中交代となり、チームもアウェイで0-1の敗戦を喫した。しかし、セカンドレグでは開始わずか4分に先制点を獲得。後半立ち上がりにはチャンスを決め切れないシーンが続いたものの、61分、85分に得点してハットトリックを達成した。

オーバメヤン

第1戦の途中交代後、不発のショックを隠せなかった [写真]=Bongarts/Getty Images

 このエースの復活にはチームメイトとの絆があった。第1戦の途中交代後にベンチで頭を抱えるほど落ち込んでいたオーバメヤンだが、汚名返上を果たした第2戦の試合後、「ファーストレグでミスを連発したあと、みんなが僕に声をかけてくれたんだ」と支えてくれたチームメイトに感謝した。「ドルトムントでプレーすることを誇りに思っている。チームメイトが信じられないほど素晴らしい。今日もとてもいいパスをくれたから本当に嬉しいよ」。

 また、オーバメヤンはハットトリック達成の記念にボールを持ち帰った。これまでで4つ目だという記念ボールは子供へのプレゼントとなるようだ。「息子の部屋に飾ると思うよ。ハットトリックを決めたときのボールは全てそこにあるんだ。もう1つ増えたね」と明かした。さらに、今後もまたボールを持って帰りたいかとの問には「もちろん!間違いないよ」と笑顔で答え、ベスト8以降も得点量産を狙っていく。

オーバメヤン

ハットトリック達成の記念ボールの大事そうに抱えて持ち帰った [写真]=Getty Images

By 湊昂大

Kota Minato イギリス大学留学後、『サッカーキング』での勤務を経てドイツに移住して取材活動を行う。2021年に帰国し、地元の広島でスポーツの取材を中心に活動中。

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