首位通過を決めたドルトムント [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第6節が7日に行われ、レアル・マドリード(スペイン)と日本代表MF香川真司所属のドルトムント(ドイツ)が対戦した。香川はベンチ外となっている。
すでに決勝トーナメント進出を決めている両者の一戦。勝利すれば逆転でのグループステージ首位通過となるレアル・マドリードは、スタメンにポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、ブラジル代表MFカゼミーロ、クロアチア代表MFルカ・モドリッチらを起用。対するドルトムントは、前回対戦時に得点を決めたドイツ代表MFアンドレ・シュールレ、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが先発出場している。
試合開始から10分、レアル・マドリードは中盤でカゼミーロがボールを奪うと、こぼれ球を引き取ったC・ロナウドがピッチ中央をドリブル突破。そのままエリア付近でヒールパスを供給し、これを受けたカリム・ベンゼマが左足でミドルシュートを放った。しかしGKロマン・ヴァイデンフェラーがボールを弾き、得点を与えない。
続く18分、レアル・マドリードはエリア右へ走りこんだハメス・ロドリゲスが、クロスボールをトラップしたC・ロナウドから縦パスを受け、右足でシュート。しかしGKヴァイデンフェラーが胸で防いだ。
それでも28分、右サイドをドリブルで持ち運んだダニエル・カルバハルのグラウンダーのクロスに、ベンゼマが右足で合わせる。ボールはGKヴァイデンフェラーに当たるもののそのままゴールへ吸い込まれ、先制点となった。
リードを許したドルトムントは39分、ゴール前でFKを獲得し、シュールレが直接狙った。しかしバウンドしたボールをGKケイロル・ナバスが右手一本で防ぎ、ゴールを死守した。前半はレアル・マドリードの1リードで終える。
後半開始直後の49分、ドルトムントはウスマン・デンベレがピッチ中央をスピードに乗ってドリブル。最後はエリア内に進入し、右足のつま先でシュートを打つが、ボールはわずかにポスト右へ外れた。
一方のレアル・マドリードは53分、J・ロドリゲスのアーリークロスにフリーのベンゼマがヘディングシュート。ボールはGKヴァイデンフェラーの足元を射抜き、ネットを揺らした。
しかし60分、ドルトムントが1点を返す。ディフェンスラインの裏へ抜けたマルセル・シュメルツァーが、ユリアン・ヴァイグルからのロングフィードをダイレクトで折り返すと、走りこんだオーバメヤンが右足でゴールへ押し込んだ。
74分、レアル・マドリードはクロスボールがエリア左にこぼれる。これをフリーのマルセロがハーフボレーでミートするが、ボールはクロスバーの上へ外れた。
直後の78分、エリア内でクロスをトラップしたC・ロナウドが右足のシュート。しかしボールは右ポストに直撃し、ドルトムントを突き放すことはできなかった。
すると88分、ドルトムントは右サイドからオーバメヤンが低弾道のクロスを上げると、途中出場のマルコ・ロイスが飛び込み、ネットを揺らした。ドルトムントが同点に追いつく。
直後に試合はタイムアップ。ドルトムントが敵地で2点ビハインドを追いつき、勝ち点1を積み上げた。この結果、ドルトムントがグループ首位、レアル・マドリードが同2位で決勝トーナメントへ進出することとなった。
決勝トーナメント1回戦の抽選会は12日にスイス・ニヨンで行われる。
【得点者】
1-0 28分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
2-0 53分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
2-1 60分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-2 88分 マルコ・ロイス(ドルトムント)