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C・ロナウド、自身のゴールで生命の危機を救った少年と感動の再会を果たす

2016.11.04

ロナウドはワルシャワでダヴィド君と2年振りの再会を果たした [写真]=Getty Images

 2日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節ではアウェーでレギア・ワルシャワと3‐3のドローに終わり、決勝トーナメント進出が持ち越しとなるという残念な結果となったレアル・マドリード。その一方で、大黒柱のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドにとっては、特別な関係で繋がっている人物との再会を果たすという、ポーランドの首都への貴重な訪問となったようだ。

 その人物とはダヴィド・ポラチク君というポーランド人で、C・ロナウドはこの15歳の少年にとって救世主と言える存在となっている。ダヴィド君は2013年8月、交通事故に遭って危篤に陥ってしまった。だが、回復の可能性は低いと見られる中、一縷の望みに賭ける両親は医者の薦めから、ダヴィド君が大ファンであるC・ロナウドの試合の実況を昏睡状態の息子に聞かせ続けた。すると、3カ月後の2013年11月19日、ポルトガル代表が3‐2でスウェーデン代表を下してワールドカップ出場を決めたヨーロッパ予選のプレーオフ2ndレグでC・ロナウドがハットトリックを達成したまさにその瞬間、ダヴィド君が突如意識を取り戻すという奇跡が起きたという。

 この信じられないような逸話を知ったC・ロナウドは、2014年4月2日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのドルトムント戦で、ダヴィド君と両親を本拠地サンティアゴ・ベルナベウに招待した。そしてこの度、今度は自身がポーランドを訪れる機会に恵まれたことから、ダヴィド君と2年振りの再会を果たすことができた。

 試合前のわずかな時間を惜しむかのようにダヴィド君と接し、「見違えるほど大きくなってびっくりしたよ。成長した姿が見られて本当に嬉しい」などと優しい声を掛けたC・ロナウド。メディアへの派手な露出が目立つ一方で、心温まるエピソードも多いという、本物のスターらしい一面が垣間見られる瞬間となった。

文=北村敦

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