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清武フル出場のセビージャ、UEFAスーパー杯制覇ならず…レアルが延長戦の激闘制す

2016.08.10

UEFAスーパーカップを制したレアル・マドリード [写真]=Getty Images

 UEFAスーパーカップが9日に行われ、レアル・マドリードと日本代表MF清武弘嗣が所属するセビージャが対戦した。

 昨シーズン、2年ぶり11度目のチャンピオンズリーグ制覇を果たしたレアル・マドリードと、前人未到のヨーロッパリーグ3連覇を達成したセビージャによる一戦。両者は2年前にも同タイトルを争い、その際はレアル・マドリードが2-0で勝利を収めている。

 レアル・マドリードはユーロ2016の影響でギャレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウドが欠場、カリム・ベンゼマがベンチスタートと自慢の“BBC”が先発に不在。GKキコ・カシージャ、DFはダニエル・カルバハル、ラファエル・ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ、中盤にマテオ・コヴァチッチ、カゼミーロ、イスコが入り、前線にはルーカス・バスケス、マルコ・アセンシオ、アルバロ・モラタが起用された。

 一方、ホルヘ・サンパオリ監督体制初の公式戦に臨むセビージャはGKセルヒオ・リコ、DFにマリアーノ・フェレイラ、ダニエウ・カリッソ、ニコラス・パレハ、ティモテ・コロジェチャク、中盤にスティーヴン・エンゾンジ、ビセンテ・イボーラ、清武が並び、前線にビトーロ、ルシアーノ・ビエット、フランコ・バスケスが先発。清武がセビージャでの公式戦デビューを果たした。

 序盤から攻勢に出たのはレアル・マドリード。7分には右サイドからアセンシオが上げたクロスをエリア内のS・ラモスがヘディングで狙ったが、シュートはDFがブロック。9分にはエリア手前左からイスコがミドルシュートを放ったが、ここはGKにキャッチされた。

 続く21分、エリア手前中央に流れたボールに反応したアセンシオが左足を振り抜くと、無回転の強烈なシュートがゴール左上に突き刺さり、レアル・マドリードが先制に成功した。

アセンシオ

マルコ・アセンシオのゴールでレアル・マドリードが先制 [写真]=UEFA via Getty Images

 追いかける展開となったセビージャは27分、F・バスケスが左サイドをドリブルで突破し、マイナス方向にクロスを供給。ファーサイドにフリーで走り込んだマリアーノが右足ボレーで合わせたが、シュートは大きく枠を外れた。30分には敵陣でボールを奪ったカリッソが右足ミドルシュート。しかしGKの好セーブに阻まれ、得点とはならない。

 前半の終盤に差し掛かった41分、セビージャは右サイドからビエットがクロスを挙げると、エリア内で受けたビトーロのコントロールはやや流れてしまったが、これに反応したF・バスケスが左足ボレー。このシュートがゴール右下に決まりセビージャが試合を振り出しに戻した。このまま1-1でハーフタイムを迎える。

F・バスケス

フランコ・バスケスのゴールでセビージャが前半のうちに追いつく [写真]=Getty Images

 後半に入り55分、レアル・マドリードは左サイドをドリブルで駆け上がったアセンシオがグラウンダーで折り返すと、エリア手前のイスコがフェイントでDFをかわして右足ミドルを放ったが、DFに当たったシュートは枠の左へ逸れた。

 勝ち越しを狙うレアル・マドリードは63分、モラタに代えてベンゼマを投入。さらに65分にはイスコとの交代でルカ・モドリッチをピッチへ送り出した。一方のセビージャも67分、ビエットに代えてイェウヘン・コノプリャンカを投入した。

 すると72分、セビージャが逆転に成功する。エリア内右でドリブルを仕掛けたビトーロがS・ラモスに倒されてPKを獲得。これをコノプリャンカが落ち着いてゴール左に沈めた。

コノプリャンカ

PKキッカーを務めたコノプリャンカ。落ち着いてゴール左に決めた [写真]=UEFA via Getty Images

 レアル・マドリードは81分、カゼミーロのロングパスでエリア内右に抜けだしたカルバハルが右足で狙ったが、角度のない位置から放たれたシュートはGKに阻まれた。

 終盤はセビージャがうまくボールをつないで時計の針を進めたが、終了間際の後半アディショナルタイム3分、エリア内右からL・バスケスが上げたクロスがGKの頭上を超えると、ゴール前のS・ラモスがヘディングで合わせ、土壇場でレアル・マドリードが同点に追い付いた。試合は延長戦へ突入する。

S・ラモス

土壇場で試合を振り出しに戻すゴールを決めたS・ラモス [写真]=UEFA via Getty Images

 延長戦開始早々の93分、セビージャはL・バスケスに対してファールを犯したコロジェチャクがこの日2枚目のイエローカードで退場となり、数的不利での戦いを強いられることとなる。

 すると99分、左サイドからマルセロが上げたクロスにエリア内右のS・ラモスがダイビングヘッドで合わせる。シュートはゴール左に決まったが、マークを外す際にファールがあったとして、得点は認められなかった。

 延長後半に入り111分、レアル・マドリードはスルーパスに抜け出したL・バスケスがGKと一対一となったが、ここはリコの好セーブに阻まれた。だが119分、レアル・マドリードが勝ち越しに成功する。右サイドでドリブルを仕掛けたカルバハルがそのままエリア内右まで侵入すると、右足アウトでシュート。これがゴール左隅に決まった。

 試合はこのまま3-2で終了し、延長戦の激闘を制したレアル・マドリードが2年ぶりにUEFAスーパーカップのタイトルを獲得。セビージャは3年連続で勝利を逃すこととなった。なお、清武はフル出場している。

【スコア】
レアル・マドリード 3-2 セビージャ

【得点者】
1-0 21分 マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード
1-1 41分 フランコ・バスケス(セビージャ
1-2 72分 イェウヘン・コノプリャンカ(PK)(セビージャ
2-2 90+3分 セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード
3-2 119分 ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード

By サッカーキング編集部

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