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岡田武史氏、CL決勝で激突の両指揮官を分析…シメオネは「徹底」、ジダンは「持っている」

2016.05.08

レアル・マドリードを率いるジダン監督(左)とアトレティコ・マドリードを率いるシメオネ監督 [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ準決勝第2戦のレアル・マドリードとマンチェスター・Cの一戦を生中継したスカパー!にて解説を務めた元日本代表監督の岡田武史氏がインタビューに応え、“マドリード・ダービー”となったチャンピオンズリーグ決勝の展望を語った。

「正直言うとレアル・マドリードとバイエルンの決勝が見たかった」とコメントした岡田氏だが、「決勝に出る資格があるチーム」と評したアトレティコ・マドリード。岡田氏は「すごくアグレッシブで労を惜しまないチーム。日本ではアグレッシブとなると攻撃も前にとにかく蹴って、となってしまう。かといって冷静に試合を進めるとなると戦えなくなる。両極端になってしまうが、ヨーロッパのいいチームはアグレッシブだけど、冷静にパスを回していく。それをうまくこなしているチームですね。バイエルン戦は決勝と言ってもふさわしいくらいでした」と評価。

 1998年のフランス・ワールドカップでは岡田氏は日本代表監督として、アトレティコを率いるディエゴ・シメオネ監督はアルゼンチン代表主将として対戦経験がある。当時は「汚い選手(笑)」と印象を語った岡田氏は「アルゼンチンサッカーを体現するような選手で、監督になってからもそのまま。アルゼンチンリーグというのは世界一ハード。ボール際も厳しいし、当たりも激しくて。そのアルゼンチンのサッカーをそのままスペインにもってきた感じですね。特別扱いしない強さを持った監督。自分のサッカーに対してある程度の選手の個性を認めつつ、やるべきことは最低限やってもらう。いろいろな監督がいて、どれが正しいというわけではないですけど、一つの方向性を徹底しているという意味ではすごいですよね」と賛辞を贈った。

 対戦相手となるレアルは同大会で優勝したフランスの英雄ジネディーヌ・ジダンが率いる。「シンプルにそれぞれの特長を生かせるプレーをさせている印象があります。あとは現役時代からオーラがあり、『ジダンに言われれば文句が言えない』という雰囲気もある。そういう意味でもすごい監督であり、いろいろなものを“持っている”監督なのかなと思います」と今シーズン途中からトップチームを率いている“新米”監督を評した。

 決勝の展望を聞くと、「シメオネはおそらく戦い方を変えないでしょうから、前からいく。それをレアルが掻い潜れるかですね。シメオネのチームはデータだけを見ると“守ってカウンター”と単純に言われることもあり、そういう発想になるかもしれません。でもマイボールになった時は、いい崩し、パス、コンビネーションで崩しています。アトレティコが守備をする時間が長くなるでしょうけど、ポゼッション率は大きく離れない。攻守の早い展開の試合を期待しています」と展望した。

 岡田氏は28日にイタリア・ミラノのサン・シーロで開催されるチャンピオンズリーグを生中継するスカパー!での現地解説者を担当。CL決勝は自身初の生観戦ということで「楽しみにしています」とコメントしている。

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