今季のCL決勝で対戦するレアル(上)とアトレティコ(下) [写真]=Real Madrid via Getty Images,Bongarts/Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・ファイナルの舞台で行われることとなった“マドリード・ダービー”。
2014年のファイナルと同じカードであるが、2年間で両チームにどのような変化があったのかを、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
まずは、前回デシマ(10度目のCL制覇)を成し遂げたレアル・マドリードのイレブンは以下のとおり。
■レアル・マドリード 2014年 CLファイナル
GK:イケル・カシージャス
DF:ファビオ・コエントラン、ラファエル・ヴァラン、セルヒオ・ラモス、ダニエル・カルバハル
MF:サミ・ケディラ、ルカ・モドリッチ、アンヘル・ディ・マリア
FW:クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ギャレス・ベイル
一方、マルカによる今シーズンの予想スタメンは以下の11人。
■レアル・マドリード 2016年 CLファイナル予想スタメン
GK:ケイロル・ナバス
DF:マルセロ、セルヒオ・ラモス、ペペ、ダニエル・カルバハル
MF:カゼミーロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ
FW:クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ギャレス・ベイル
ともに基本的なフォーメーションは変わらない。前線は変わらず“BBC”が務めている。センターバックがヴァランからペペに、左サイドバックがマルセロに、そして中盤はディ・マリアとケディラが抜け、カゼミーロとクロースが入る。2014年より熟成度は上がったが、“上積み”を感じることがあまりできない。
では、一方のアトレティコはどうだろうか。
■アトレティコ・マドリード 2014年 CLファイナル
GK:ティボー・クルトワ
DF:フィリペ・ルイス、ディエゴ・ゴディン、ミランダ、フアンフラン
MF:ラウール・ガルシア、ティアゴ・メンデス、ガビ、コケ
FW:ジエゴ・コスタ、ダビド・ビジャ
2年前はチームの主力だったMFアルダ・トゥラン(現バルセロナ)が出場できず、エースのジエゴ・コスタも負傷明けの先発であった。
■アトレティコ・マドリード 2016年CLファイナル予想スタメン
GK:ヤン・オブラク
DF:フィリペ・ルイス、ホセ・ヒメネス、ディエゴ・ゴディン、フアンフラン
MF:サウール・ニゲス、アウグスト・フェルナンデス、ガビ、コケ
FW:フェルナンド・トーレス、アントワーヌ・グリエスマン
より大きな変化があるのがアトレティコ・マドリード。指揮官は変わらずディエゴ・シメオネ監督だが、前線が2人、中盤が2人、CBがヒメネスに。そしてGKも変わっている。シメオネ監督はチームに継続性をもたせているものの、軸が変わったのは間違いなく、2年前よりも“上積み”を感じられる陣容である。
特に前線の2枚はカウンターアタックの申し子というべき強力な2枚が揃っている。エースのグリエスマンと復活したF・トーレスのコンビは、負傷明けだったD・コスタと下降線をたどり始めていたビジャのコンビよりも破壊力がある。また、21歳のサウールの台頭も非常に大きいはずだ。
今シーズン、両者はリーガ・エスパニョーラでのみ対戦。アトレティコ・マドリードが1勝1分と勝ち越しており、2014-15シーズンのリーガでもアトレティコが2連勝している。
スター軍団だけに優勢に見られがちなレアル・マドリードだが、アトレティコ・マドリードを苦手としているのは間違いない。“ウンデシマ(11回目の優勝)”を目指す上で最も対戦したくなかった相手かもしれない。
(記事提供:Qoly)
By Qoly