ボールを奪い合うジョナス(左)とダニー(右) [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグが9日に行われ、ゼニトとベンフィカが対戦した。
ファーストレグでは、両者無得点のまま迎えた後半アディショナルタイムにセットプレーから劇的なゴールを奪ったベンフィカがホームで先勝を飾った。勝ち上がりのために勝利が絶対条件となったゼニトは、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル、ポルトガル代表MFダニー、ブラジル代表FWフッキらが先発。一方、ベンフィカはアルゼンチン代表MFニコラス・ガイタン、U-19ポルトガル代表MFレナト・サンチェス、ギリシャ代表FWコンスタンティノス・ミトログルらがスタメンに名を連ねている。
最初のチャンスはベンフィカ。5分、エリア手前左の位置でFKを得ると、ジョナスが右足で直接狙う。シュートは枠の右上を捉えたが、ここはGKにセーブされた。一方のゼニトは7分、エリア内左で浮き球のスルーパスを受けたアルテム・ジューバが左足のハーフボレーで狙ったが、惜しくも枠の右に逸れた。
20分にはベンフィカのレナト・サンチェスがミドルレンジから右足で低い弾道のシュートを放ったが、ここは枠の左に外れた。直後の22分にはゼニトの攻撃。前線で浮き玉のパスがつながると、エリア内に流れたボールにジューバが反応してシュートにつなげたが、飛び出したGKに阻まれてしった。一進一退の攻防となった前半はスコアレスで折り返す。
試合が動いたのは69分。ゼニトは左サイドの裏に抜け出したユーリ・ジルコフがエリア内左に侵入。ゴールライン際からマイナス方向に上げたクロスを中央のフッキが頭で押し込み、ネットを揺らした。
これで2戦合計スコアがタイになると、その後はホームのゼニトが押し込む展開に。しかし、苦しい戦いを強いられていたベンフィカが85分に同点ゴールを奪う。敵陣で浮き球のルーズボールを拾ったラウール・ヒメネスがロングレンジから意表をついたシュートを放つ。枠の左上を捉えたボールはGKがなんとか弾き出したが、こぼれ球をガイタンがヘディングで押し込んだ。
優位に立ったベンフィカは、後半アディショナルタイム5分にもアンデルソン・タリスカがエリア内左から右足ハーフボレーを叩き込んで逆転に成功すると、試合はこのまま2-1で終了。連勝を飾ったベンフィカが2戦合計スコアを3-1とし、4シーズンぶりとなるベスト8進出を決めた。
【スコア】
ゼニト 1-2(2試合合計:1-3) ベンフィカ
【得点者】
1-0 69分 フッキ(ゼニト)
1-1 85分 ニコラス・ガイタン(ベンフィカ)
1-2 90+5分 アンデルソン・タリスカ(ベンフィカ)
By サッカーキング編集部
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