不調ユーヴェが好調マンCを撃破…逆転勝利でCL“死の組”初戦を制す

　チャンピオンズリーグ（CL）・グループステージ第1節が15日に行われ、グループDでマンチェスター・Cとユヴェントスが対戦した。

　グループDは、マンチェスター・C、ユヴェントス、セビージャ、ボルシアMGと各国の強豪クラブが揃う、いわば“死の組”。混戦が予想される中、決勝トーナメント進出へ初戦は白星で飾りたいところ。

　昨シーズン、CLベスト16で敗退したマンチェスター・Cは、今シーズンのプレミアリーグ開幕から無失点の5戦全勝で絶好調をキープ。唯一の懸念材料は、負傷したエースのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロだが、今試合もベンチ入りはしている。一方のユヴェントスは、昨シーズンに国内2冠を達成し、CLも準優勝。しかし、今シーズン開幕からセリエAで1分け2敗と未勝利で不調が続いている。今節は、好調マンチェスター・Cがホームに不調ユヴェントスを迎えての一戦となった。

　試合は開始2分、マンチェスター・Cがチャンスを迎える。フェルナンジーニョが高い位置でボールを奪うと、ペナルティエリア手前中央でスルーパス。それに反応したラヒーム・スターリングが、エリア内左に抜け出し右足でダイレクトシュートを放つが、GKジャンルイジ・ブッフォンにセーブされた。一方のユヴェントスは12分、右サイドのフアン・クアドラードからのクロスに、アルバロ・モラタとポール・ポグバがエリア内中央に飛び出す。ファーサイドのポグバがヘディングで押し込むが、モラタの位置がオフサイドの判定でノーゴールとなった。

　さらにユヴェントスは14分、敵陣中央で獲得したFKで、エルナネスが右足を振り抜くと、強烈案シュートは枠の左下隅を突くが、GKジョー・ハートに弾き出されたる。マンチェスター・Cは32分、ダビド・シルバからのパスをエリア前中央で受けたウィルフリード・ボニーが、相手選手1人を股抜きでかわし、左足を振り抜くも、シュートは枠の左に大きく外れた。35分にはアレクサンダル・コラロフのグラウンダーの折り返しに、ボニーが反応してニアサイドに走りこむが、わずかに合わなかった。両チームともチャンスを作りゴールに迫るが得点には至らず、前半はスコアレスドローで折り返す。

　後半に入って57分、左CKからシルバのボールに、ヴァンサン・コンパニと競り合ったジョルジョ・キエッリーニがヘディングで自陣のゴールネットを揺らしてしまった。ユヴェントスが、マンチェスター・Cにオウンゴールを献上。先制したマンチェスター・Cは59分、コンパニからのパスをボニーがスルー。それに反応し抜け出したシルバが、エリア手前で左サイドを走り上がっていたスターリングにスルーパス。それをスターリングがダイレクトで右足を振り抜くが、ブッフォンに弾き返される。さらにこぼれ球にシルバが詰めるも、シュートは再びブッフォンにセーブされた。

　ユヴェントスは64分、左CKの流れから、ファーサイドでこぼれ球に反応したポグバが、右足でダイレクトボレーを放つが、上手くミートせず、枠を捉えられなかった。すると70分、ユヴェントスが同点に追いつく。左サイドのポグバからのアーリークロスに、エリア内中央のマリオ・マンジュキッチが飛び込みながら右足で押し込み、ゴールネットを揺らした。

　今シーズン初失点を喫したマンチェスター・Cは75分、コンパニを下げてニコラス・オタメンディを投入。オタメンディは移籍後初出場でクラブデビューとなった。一方のユヴェントスは78分、マンジュキッチが負傷したため、代わりにパウロ・ディバラを投入。ディバラはCLデビューを飾っている。

　同点弾で勢いに乗ったユヴェントスは81分、そのまま逆転に成功する。エリア手前でセカンドボールに反応したモラタが、中央で左足を振り抜き、シュートをゴール左隅に突き刺さした。1点ビハインドとなったマンチェスター・Cは84分、サミル・ナスリを下げてアグエロを投入し、反撃を狙う。88分には、ボニーとのワンツーから、ヤヤ・トゥーレが右足を振り抜くと、シュートは枠の右隅に飛ぶが、ブッフォンの好セーブに阻まれた。

　試合はこのままタイムアップを迎え、アウェーのユヴェントスが2－1の逆転勝利で“死の組”初戦を制した。一方、好調を維持していたホームのマンチェスター・Cは、CL初戦を落とし、今シーズン初黒星となった。

　30日に行われるCLグループステージ第2節で、マンチェスター・CはアウェーでボルシアMGと、ユヴェントスはホームでセビージャと対戦する。

【スコア】
マンチェスター・C　1－2　ユヴェントス

【得点者】
1－0　57分　オウンゴール（ジョルジョ・キエッリーニ）（マンチェスター・C）
1－1　70分　マリオ・マンジュキッチ（ユヴェントス）
1－2　81分　アルバロ・モラタ（ユヴェントス）