2015.06.06

ユーヴェ目線で見たCL決勝展望…レアルを沈黙させた守備戦術が機能するかがカギ

ユヴェントス
CL決勝に臨むユヴェントス [写真]=Getty Images

文=弓削高志

 ユヴェントスは、ベルリンの夜をビアンコネーロ(白・黒)に染めることができるだろうか。

 6日、オリンピア・シュタディオンで、スペイン王者バルセロナに挑むのは、今季4連覇を達成したイタリア王者ユヴェントス。オールド・トラフォードで争われた2002‐03年大会以来の決勝進出だ。

 下馬評では、リオネル・メッシとネイマール、ルイス・スアレスの南米FWトリオが、今季合わせて120ゴールという途方もない記録を叩き出したバルセロナの圧倒的有利、とされている。

 コッパ・イタリアも制し、“老貴婦人”20年ぶりとなる国内2冠をもたらしたユーヴェ1年目の指揮官マッシミリアーノ・アッレグリにとって、バルセロナはリベンジの相手だ。

 2年前のCLベスト16ラウンドで、当時ミラン監督としてバルサと対峙したアッレグリは、サン・シーロでの1stレグを2−0で快勝し、一躍名を挙げた。しかし、2ndレグで0−4の屈辱的大敗を喫し、大会から敗れ去った。決め手となったのは、メッシの2ゴールだった。

 またとない再戦の機会を得た策士アッレグリは、マンチェスター・Cやパリ・サンジェルマン、バイエルンですら止められなかった異次元の3FWをどう封じるのか。

 先発には4バックを使い、ゲームの途中からはCBアンドレア・バルザーリを入れ、3バックへスイッチするパターンは銀河系軍団レアル・マドリードとの準決勝でも機能した。おそらく、アッレグリは同じ戦法で臨むだろう。

 ブラジル・ワールドカップでスアレスから噛みつかれた因縁もあるDFジョルジョ・キエッリーニは、「メッシを単独で止める手立てはない。チーム全体で止めることが大事だ」と最大限の警戒体勢を敷く。

 かつて96年大会で優勝を果たしたOB監督マルチェロ・リッピ氏は、10年後、ベルリンでドイツW杯を制し世界一になった。名将は、バルサの3トップ封じを不可能だとは悲観していない。

「もし、彼らがセリエAでプレーしていたら、そう簡単に得点を量産できるとは思えんがね。バルサは守備に回った時に押されやすい。そこを突くのだ」

 FWカルロス・テベスもFWアルバロ・モラタも、臨戦態勢だ。バルサから獲得の噂もあるMFポール・ポグバも「あそこは世界最強チーム」と言いながら、「これがキャリア最初で最後のファイナルだという気持ちで戦う」と意気を上げる。

 セリエA4年連続最少失点のイタリア王者ユヴェントスと異次元の破壊力でスペインを制した覇者バルセロナによる欧州の頂上対決は、サッカーの醍醐味が詰まった一戦になるはずだ。

 2015年のビッグイヤーに括りつけられるリボンの色は、ブラウグラナ(エンジ・青)かビアンコネーロ(白・黒)か。一瞬たりとも気を抜けない、極上のスペクタクルがベルリンで待っている。

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