スアレス(左)に噛みつかれたキエッリーニ(右) [写真]=FIFA via Getty Images
20日に行われるコッパ・イタリア決勝のラツィオ戦を翌日に控え、ユヴェントスのイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが19日に公式会見に臨んだ。イタリア紙『トゥットスポルト』など各メディアがコメントを伝えている。
チームを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ監督と同席し、選手を代表して会見に臨んだキエッリーニは「特別なファイナル。コッパ・イタリア制覇は何年も遠ざかっているタイトルだ。10年間ユーヴェにいるけど、まだ決勝の舞台に立ったことがないんだ(キエッリーニは2011-12シーズン決勝のナポリ戦を欠場した)。この決勝にたどり着くために多くのエネルギーを費やしてきた。その思いは明日の試合に向けられている」と話し、初めて立つコッパ・イタリア決勝の舞台に胸を躍らせている様子。
さらに「3冠獲得の可能性? 僕らの強さの秘訣は、一試合一試合を考えていくことだ。夢を見ず、あまりにも遠くの試合を考えないことである。我々はコッパ・イタリアとチャンピオンズリーグ決勝進出を一歩一歩登りつめてきた。ラツィオを倒すためにベストを尽くす。3冠達成について話すには、まだたくさんの道を通らなければならない」と話し、先ずはコッパ・イタリアを制することが何よりも重要であると主張している。
また、チャンピオンズリーグ決勝の舞台ではバルセロナと対戦する。昨年のブラジル・ワールドカップで“噛みつき事件”を起こしたウルグアイ代表FWルイス・スアレスと再会することになるが、これについては「スアレス? なんの問題もないよ。それは聞く必要ないね。嫌な思い出ではもう無いんだ」と、同選手との関係に問題がないことを強調した。
続けて「(レアル・マドリード戦では)マーカーとして(カリム・)ベンゼマをマークした。(リオネル・)メッシには(クリスティアーノ・)ロナウドのように、ネイマールには(ガレス・)ベイルにしたようにプレーすればうまく出来るはずさ」と、レアル・マドリードの攻撃陣を耐えぬいたディフェンス陣に自信を持っているようだ。
ユヴェントスはコッパ・イタリアでローマと並び最多9度の優勝を誇るが、94-95シーズン以来優勝から遠ざかっている。2003-04シーズン決勝で敗れたラツィオを相手に勝利を収め、単独最多優勝を目指す。