元レアル・マドリードのFWラウール [写真]=Getty Images
現地24日に行われるチャンピオンズリーグ決勝で、アトレティコ・マドリードとヨーロッパ最強の座を懸けて戦うレアル・マドリードが、悲願の“ラ・デシマ”(CL10度目の制覇)達成のために、“12番目の選手”と呼ばれるサポーターにも最高の布陣を準備した。
レアル・マドリードは、重要な試合にはクラブの重鎮を招待することを常としているが、今回の歴史的な大一番に向けては、2010年夏の退団以降は一度もチームの遠征に帯同することのなかった前主将のFWラウールが、初めてメンバーとして参加することとなった。
クラブはまた、これまで9度のCL制覇を支えた中心選手を招待しており、1955-56シーズンから5連覇を達成した伝説のチームからは、フランシスコ・ヘント氏が代表として選ばれた。また、1965-66シーズンの6度目の優勝からはアマンシオ・アマロ氏、1997-98シーズンの7度目の優勝からはプレドラグ・ミヤトヴィッチ氏、1999-00シーズンの8度目の優勝からはフェルナンド・イエーロ氏が名を連ねた。ラウールは、直近のCLタイトルである9度目の優勝を達成した2001-02シーズンのメンバーの代表として、招待を受けた形となっている。
それ以外にも、グティ氏、フェルナンド・モリエンテス氏、サンティアゴ・ソラーリ氏といった有名OBがメンバーに加わったレアル・マドリード。超強力サポーターの後押しを受けたチームが、前人未到の10度目のCL制覇を達成し、12年振りにビッグ・イヤー(CLの優勝トロフィー)を掲げることができるか、決勝での“マドリード・ダービー”から目が離せない。