アーセナル戦で勝利に貢献したシャルケの内田
チャンピオンズリーグのグループリーグ第3節が24日に行われ、グループBの日本代表DF内田篤人が所属するシャルケはアウェーでアーセナルと対戦し、2-0で勝利を収めた。
フル出場した内田は、積極的な攻撃参加で先制点の起点となるなど、完封勝利とグループB首位浮上に貢献した。内田は試合後に快勝を振り返り、以下のようにコメントした。
勝ち点4の状態でグループ最強のアーセナルとのアウェー戦だったが?
「(20日に行われた)ドルトムント戦からアウェーでいい流れで戦えていたので、メンバーも変わっていないですし、引き分け狙いではないな、勝ちに行って いるなという雰囲気がありました。やっぱり、この前の(ドルトムントとの)ダービーが1つポイントだったんじゃないですかね。あれだけのアウェーでもビビ ることなくやれていたし、そこが今日もやれたところかなと思うんですけど」
今日一番意識していたことは?
「試合前の気持ちとしては、(ルーカス)ポドルスキがポイントかなと思っていたので、彼に仕事をさせたくないなというのが第一でしたけど。ポドルスキは強いし、うまい。左足のシュートだけ気をつけていた。今日は体を寄せていたのでシュートを打たれなかったと思うけど」
アーセナルは立ち上がりにかなり飛ばしてきたが?
「結構、反対サイドだったので。ジェルビーニョがガンガン流れていたから、そこが怖いかなと思っていたけれど。プレミアは速いし、持たれてズルズル下がる のは面倒なんで、ボールを来る前のポジショニングに気を使った。自分の頭の中は本当にポドルスキしか見ていなかったですけどね」
前半終了間際の(クラース・ヤン)フンテラールの決定機を演出したことについては?
「ロマン(ノイシュタッター)はロングボールを蹴れるし、1つの形になっていると思うので。ドルトムント戦の時もそうですけど、僕が上がれば見ていてくれ るし。それは1つ形になっているから。パスは出てくるとは思っていましたけど。でも、ああいうのが点につながらないんですけどね、僕はね(苦笑)」
後半はプレスが効いていたが?
「ハーフタイムに監督にメチャクチャ怒られたから。それが効いたかな。もっとやれるだろ、もっと走って戦えるんじゃないかとね」
先制点は内田君のクロスからだったが?
「恥ずかしいからやめて。ホントにいいよ(苦笑)」
前半はあれだけいい形を作ったのにゴールにならず、やや失敗のクロスがゴールにつながったが?
「サッカーはよくわからないところがある。事故じゃないけど、ああいうので入るし、前半みたいにきっちり崩しても入らないし。でもジャブの繰り返しの結果だと思いますけどね」
こういう相手に勝てたことでチームの成長を感じたか?
「一昨年、マンチェスター・ユナイテッドとやった時、僕らはボールを取っても攻められなかったけど、こういうアウェーに来ても前に出て行ける。やっと戦え るような感じになってきたかなと。守るだけならできるとは思うけど、いつかはやられますからね。だから前に出て行く、チームとしてカウンターを狙いつつタ テに速くというのは練習からもやってますけれど、アウェー2戦続いてできているなと思います」
[写真]=Akio Hayakawa/Photoraid.uk