FOLLOW US

【インタビュー】プロキャリア“初移籍”でタイへ! 丸橋祐介「毎日が新鮮で楽しくサッカーができています」

2023.03.17

[写真]=BG Pathum United

 育成年代からセレッソ大阪一筋を貫いてきた丸橋祐介の新たな挑戦が始まっている。プロキャリア初めての移籍。それも国内ではなく、国外のタイ・リーグ1への挑戦だ。現在所属するBGパトゥムユナイテッドFCは、セレッソ大阪とクラブパートナーシップを結んでいる縁のあるクラブ。丸橋自身もセレッソ時代にプレシーズンマッチで対戦した経験を持つ。

またセレッソ大阪のトップパートナーを務めるヤンマーは、2015年からBGパトゥムユナイテッドFCとパートナーシップ契約を締結している。ヤンマー、セレッソ大阪、BGパトゥムユナイテッドFCの3者が連携し、セレッソカップやフットボールクリニックをタイ国内で開催。未来の可能性を秘めた子ども達の選手育成に貢献している。

今回の移籍の経緯や「新しい経験ができているので充実している」というタイでの日々を振り返ってもらった。

取材・文=三島大輔

――昨年12月、BGパトゥムユナイテッドFCへの期限付き移籍が発表されました。まずはオファーが届いた時の心境から教えてください。
丸橋 クラブハウスにいた時、クラブの方から「オファーが届いている」と知らされて、正直ビックリしました。それと同時に半年間もケガでプレーできていないのにも関わらず、オファーをいただけて嬉しかったです。

――家族や周囲の方にも相談をしたと思います。移籍の決め手は何だったのでしょうか?
丸橋 まずは家族に相談をしました。奥さんからは「オファーをいただけるのは素晴らしいこと。行きたい気持ちがあるなら、行って活躍してきて!」という言葉をかけられ、タイに行きたい気持ちが強くなりましたね。そこからは自分でもいろいろと調べましたし、BGパトゥムユナイテッドFCでプレーしていた選手たちからも情報を収集しました。その上ですごく良いクラブだと感じて、自分自身もチャレンジしたい気持ちが強かったので移籍を決断しました。

――そのBGパトゥムユナイテッドFCとは2017年に『シンハー・ヤンマーカップ』として、セレッソ時代にプレシーズンで対戦しています。
丸橋 今、監督を務めているマット・スミスさんがセンターバックでプレーしていたのは覚えています。対戦してすごく良いチームという印象はありました。

――BGパトゥムユナイテッドFCはヤンマーが2015年にスポンサーシップを結び、チームの発展を支えています。縁のあるクラブへの移籍となりました。
丸橋 ヤンマーさんには感謝していますし、すごく良い関係性を築けていると思います。個人的にはもっとタイでプレーする日本人選手が増えると良いなと思います。逆にタイ人選手も日本で活躍できるポテンシャルを持っているので、機会があればJリーグでチャレンジして欲しいですね。

――加入して約2カ月半が経ちました。改めて今回の決断を振り返っていかがですか?
丸橋 中学生の頃からずっとセレッソで育ってきて、一度も移籍せずここまでやってきました。自分にとってはすごく大きな決断でしたけど、今は移籍して良かったなと思っています。毎日が新鮮で楽しくサッカーができていますし、タイに来て新しい経験ができているので充実しています。もう左ひざも痛くないので、これからもっともっとチームのために貢献していきたいと思います。

[写真]=BG Pathum United

――ポジションは得意の左サイドだけではなく、センターバックにもチャレンジしたそうですね。
丸橋 プロになってから初めて3バックの左をやりました。これまでやったことがなかったので、「自分に務まるのだろうか」という思いもありましたけど、こんなチャレンジができることもないので、自分なりに考えてプレーをしました。今は左のウイングバックが多く、より高い位置でプレーできているので、もっと攻撃に絡む回数を増やして自分の良さを出していきたいと思っています。

――チャナテップ選手(川崎フロンターレ)の来日をきっかけに、タイではJリーグが人気になっていると聞きました。タイでJリーグ人気を感じることはありますか?
丸橋 まずサッカーはタイですごく人気の高いスポーツです。チームメイトもJリーグの試合、特に川崎Fと札幌をよく見ていますね。

――タイ・リーグ1はどういった特徴を持つリーグなのでしょうか?
丸橋 強烈な外国籍FWが各チームにいて、あまりボールをつながずに一度シンプルに当てるスタイルが多いですね。スタジアムによってはピッチコンディションがあまり整っていないところもあるので、そういった部分も関係しているのかなと思います。

――BGパトゥムユナイテッドFCの環境面についてはいかがですか?
丸橋 セレッソのクラブハウスと同じくらい設備・環境は整っていて、お風呂もサウナも水風呂もあります。ピッチもしっかりと管理されています。ちなみにホームスタジアムはヨドコウ(桜スタジアム)に雰囲気が似ているんですよ。タイに来てからもセレッソのことをすごく身近に感じるというか、いろいろと思い出すことはありますね。

――サポーターの熱量についてはいかがですか?
丸橋 日本もすごいですけど、タイのサポーターも熱いです。良いプレーでも悪いプレーでも一つひとつにリアクションをしてくれるので、選手としてはやりがいがあります。良いプレーをしたらすごく盛り上がってくれるので、プレーしていてテンションは上がりますね。

[写真]=BG Pathum United

――ちなみにオフの時間は何をしているのでしょうか?
丸橋 知り合いの日本人の方たちとランチをしたり、近場であれば一人で出掛けたりもします。日本にいる時とあまり変わりませんね(笑)。

――何か異文化を感じるようなことはありますか?
丸橋 車の運転です。タイは交通量が多く、特にバイクが両サイドからバンバン車を追い越して行くので、最初は怖かったですね。今はだいぶ慣れて、バイクの動きを読めるようになってきました(笑)。

――シーズンは残り約2カ月(※タイ・リーグ1は秋春制)です。改めて残りの期間で成し遂げたいことを教えてください。
丸橋 日本人選手のレベルが高いところを見せないといけないと思っています。僕が活躍することで「日本人選手が来てほしい! またセレッソ大阪から来てほしい!」と思ってもらえるようにしたいですね。今はまだゴールやアシストでチームに貢献できていないので、もう残りは少ないですが、結果を残していきたいと思います。

――今週末はバンコク・ユナイテッドFCとの“バンコクダービー”です。
丸橋 順位的にも上位(現在2位)ですし、簡単に勝てる相手ではありません。今、チームはすごく良い方向に向かってみんなで進めています。ダービーマッチは盛り上がると思うので、ホームでしっかりと勝ち切って勢いに乗っていきたいと思います!

――この一戦は“YANMAR BRAND DAY”ということで、タイのヤンマー社員の方が大勢応援に駆けつけるようです!
丸橋 ありがたいです。この試合でゴールとアシストができるように頑張ります!

――ちなみに今季のセレッソについてはいかがでしょうか?
丸橋 結果はもちろんチェックしていますよ! ようやくリーグ戦初勝利、それも(香川)真司くんがゴールを決めたので、ここから上がってくると思います。タイから応援しているので、タイトル獲得に向けて頑張ってほしいです!

――では、最後に日本のファン・サポーターに向けてメッセージをお願いします。
丸橋 タイで楽しく、一生懸命チームのために頑張っています! もっともっとチームに貢献するため精いっぱい努力をしていくので、これからも応援よろしくお願いいたします!

ヤンマー×BGパトゥムユナイテッド



2015年からパートナーシップ契約を締結し、BGパトゥムユナイテッドFCの発展を支えている。ヤンマーはサッカーを通じた『ワクワクできる心豊かな体験』をタイの人々に提供し、産業とスポーツ両面で暮らしの発展を支える企業として親しまれている。またヤンマーがトップパートナーを務めるセレッソ大阪とのクラブクラブパートナーシップは2022年で10年目を迎え、元C大阪の丸橋祐介選手とチャウワット選手が在籍している。
ヤンマー×BGパトゥムユナイテッドの詳細はこちら

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO