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【ACLグループH展望|G大阪】アジアのタイトルに飢える宇佐美がキーマンに

2021.06.25

©GAMBA OSAKA

松波体制を成熟させる機会に

■試合日程(日本時間)
6月25日(金) 23:00 対 タンピネス・ローバース
6月28日(月) 25:00 対 全北現代モータース
7月1日(木) 25:00 対 チェンライ・ユナイテッド
7月4日(日) 25:00 対 チェンライ・ユナイテッド
7月7日(水) 23:00 対 タンピネス・ローバース
7月10日(土) 23:00 対 全北現代モータース

 ガンバ大阪としては2017年以来、4年ぶり10回目のAFCチャンピオンズリーグの戦いが幕を開ける。2008年の初制覇以来、アジアのタイトルからは遠ざかっているが、「ACLの頂点は我々が目指すべきところ。簡単ではないが我々がアジアでどのくらい戦えるのか、1試合1試合示していきたい」と松波正信監督。長期のケガで離脱している選手を除き、登録外になる外国籍選手も含めた全員で決戦の地・ウズベキスタンに乗り込む。

 対戦相手は、タンピネス・ローバース(シンガポール)、全北現代(韓国)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)。うち、全北現代とは2015年にも準々決勝で激戦を繰り広げたが、それ以外の2チームとは初対戦となる。とはいえ「チームスタイルはあっても、ある程度『国』の色はある。それを経験者である僕たちがチームに伝えていければ」とエースの宇佐美貴史は言う。個人的には2016年以来のACL出場を楽しみにしているそうだ。

「僕が、ガンバでの時間の中で唯一獲得していないのがアジアのタイトル。だからこそ、それを手にしたいというモチベーションは大きい。とはいえ今回はセントラル開催で、中2日での試合をすると考えれば、ガンバを含め、毎試合同じスタイルで戦えるチームはいないはず。そういう意味では僕の経験してきたACLとはまた違う大会になる気もしますが、その都度しっかり優位に立って戦えるようにしたい」

 グループステージ突破のカギになるのは初戦のタンピネス・ローバース戦だ。久しぶりのACLということ、またチーム内には初めてACLを戦う選手も多い中で、情報の少ない相手に対して落ち着いて試合を進め、自分たちのサッカーが展開できるか。松波監督も「短期決戦だけに初戦は非常に大事。シンガポールやタイのチームは試合の『入り』にすごく勢いがあると聞いているので、そこをしっかり乗り切って結果をつかめれば、第2戦以降の戦いにも落ち着いて入っていける」と強調する。

 松波体制がスタートしてまだ1カ月と考えれば、同じ場所で生活をともにする時間は戦術を熟成させる時間となり、中2日の「連戦」は選手層を膨らませることにつながるはず。下位に苦しむJ1リーグの流れを断ち切るためにも、厳しい戦いを総力で乗り切り、まずはグループステージ突破を目指したい。

【KEY PLAYER】FW 39 宇佐美貴史

[写真]=Getty Images


 J1リーグとは違い、ACLはややオープンな展開の試合が多い。かつ、今回はホームもアウェイも関係ないセントラル開催となれば、いかに攻撃で主導権を握れるかはチームを勢いづけるカギになりそうだ。となれば、キーマンはやはり、宇佐美貴史

 J1リーグでの得点は2にとどまっているものの、ここ数試合は明らかに動きにも、シュートにもキレを示しながら攻撃の機動力を上げている。宇佐美が獲れば、チームも勢いづくだけに、彼の躍動は不可欠だ。

文=高村美砂

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