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水原三星所属の元Jリーガーとサポーター団体による“愛あるエピソード”が話題に

[写真]=Getty Images

 過去にJリーグでプレーした韓国人選手とサポーターによるエピソードが、国内サッカーファンの間で話題となっている。

 事の発端は先月に行われたKリーグ1(1部)第11節、大邱FC対水原三星ブルーウィングスでのこと。後半21分、ペナルティエリア内で水原三星MFチェ・ソングンが相手の決定的シュートを故意に手で防いだとして、大邱FCにPKが与えられた。チェ・ソングンは2012年にヴァンフォーレ甲府でプロデビュー後、サガン鳥栖やFC岐阜にも在籍した元Jリーガーだ。

 実際に手に当たっていたかは微妙な場面で、映像でも明確なハンドの瞬間は捉えられていなかった。だが、VARオンリーレビューでも判定は覆らず、チェ・ソングンは一発退場を命じられた。結局、このPKが決勝点となり、大邱FCが1-0で試合に勝利した。

 Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟の賞罰委員会(Jリーグの規律委員会のような組織)は試合後、チェ・ソングンに2試合の出場停止処分を下すとともに、判定に対する抗議で試合再開を遅延させたとして罰金150万ウォン(約15万円)も科した。

 この処分に異を唱えたのが、水原三星のサポーター団体「FRENTE TRICOLOR(フレンテ・トリコロール)」だ。

 同団体はチェ・ソングンの遅延行為が誤りだったとしつつも、「(遅延行為に及んだ)原因や過程を考慮しなかった」韓国プロサッカー連盟や審判陣に対する抗議の意味で、チェ・ソングンの罰金を補うための募金活動を開始。わずか3日間で269万5500ウォン(約27万円)の募金額を集めたのである。

「FRENTE TRICOLOR」は募金額のうち150万ウォンは罰金納付のために支払い、残額を水原三星のホームタウンである水原市に寄付することを決めた。すると、チェ・ソングン本人も彼らの自発的な活動に感謝を伝える意味で、サポーターの寄付への参加を表明した。

 これにより、「FRENTE TRICOLOR」の募金残額と運営費を足した150万ウォン、チェ・ソングンが自費で出した150万ウォンの合計300万ウォン(約30万円)が水原市に寄付された。市は地域に住む社会的弱者のために、寄付金を冷房費に充てる予定だという。

 もっとも、寄付に至るきっかけとなった“ハンド疑惑”を含め、今シーズンのKリーグは判定面でたびたび物議を醸している。以前にはVARによって退場処分が下されるも、試合後に誤審と認められたケースが2試合連続で起きた。最近では審判への信頼低下も叫ばれているだけに、レフェリングの精度向上が期待されるところだ。

文=ピッチコミュニケーションズ

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