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韓国の“4強戦士”たちが続々と現場に復帰…パク・チソンは全北現代のアドバイザーに

2021.01.21

2002年日韓W杯当時の韓国代表メンバーが続々とKリーグの現場に復帰している [写真]=Getty Images

 2021年シーズンの開幕に備えて、Kリーグの各クラブが始動している。いくつかのクラブが新体制を発表している中で、今季のトレンドは2002年日韓W杯当時の韓国代表メンバーが続々と現場復帰していることだろう。

 タイムリーな話題でいえばパク・チソンだ。かつて日本やオランダ、イングランドで活躍した国民的英雄が、全北現代チョンブク・ヒョンデモータースのアドバイザーに就任したのだ。監督やコーチでもないアドバイザーという役職でも話題になるのは、パク・チソンのネームバリューが今も大きい証だろう。まして現役時代にKリーグでプレー経験はなく、全北現代とこれといった縁があったわけでもなかったので、サプライズだった。現役引退後、パク・チソンはマンチェスター・Uのアンバサダー、国際サッカー評議会(IFAB)の諮問委員、韓国サッカー協会(KFA)ユース本部長などを歴任してきた。特定のクラブでフロント業務をこなすのは今回が初めてでもあることから、どのような仕事ぶりを発揮するか、期待が寄せられているのは言うまでもないだろう。

 また、蔚山現代ウルサン・ヒョンデの新監督に就任したホン・ミョンボと、江原カンウォンFCの代表取締役に就任したイ・ヨンピョも大きな関心を集めている。ホン・ミョンボはかつてJリーグでも活躍し、“アジア最高のリベロ”とも呼ばれた。2017年5月に杭州緑城(中国)の監督を退いてからは一度現場を離れ、同年11月からKFAの専務理事を務めていた。しかし今回、蔚山現代からのオファーを受け、約3年6カ月ぶりの現場復帰を決断。Kリーグで初めて監督を務めるホン・ミョンボは、2月にカタールで開催予定のFIFAクラブワールドカップ2020で初采配を執る。

 現役時代はトッテナムにも在籍し、左サイドバックとして活躍したイ・ヨンピョは、Kリーグ史上最年少の41歳で代表取締役に就任したことで、韓国サッカー界を賑わせた。就任後はさっそく辣腕を振るい、元柏レイソルDFユン・ソギョンや、水原スウォンFCの1部昇格に貢献したFW石田雅俊、U-23韓国代表FWキム・デウォンといった実力者を続々獲得。冬の移籍市場で主役に躍り出ている。

 ちなみに、上記以外ではイ・ウンジェが全北現代のGKコーチに、イ・ミンソンが大田テジョンハナシチズンの監督に就任している。また、キム・ナミル(城南ソンナムFC監督)とソル・ギヒョン(慶南キョンナムFC監督)は、昨シーズンからKリーグで監督デビュー。今季もチームを指揮する。ユースや下部リーグに目を向ければ、チャ・ドゥリ(FCソウルU-18監督)やキム・テヨン天安チョナン市民サッカー団監督)といった2002年4強戦士たちが活躍中だ。

 韓国サッカーの一時代を築いたスターが再び顔をそろえるKリーグ。昨季はともに現場復帰したファン・ソンホン(元大田ハナシチズン監督)、チェ・ヨンス(元FCソウル監督)が成績不振を理由にシーズン途中で辞任するなど、苦みも味わっている2002年W杯・4強戦士たちの動向が、Kリーグ2021年シーズンの注目トピックスの一つになりそうだ。

文=ピッチコミュニケーションズ

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