メキシコ戦で逆転負けを喫した韓国代表 [写真]=Getty Images
韓国代表は14日、ウィーンでメキシコ代表と国際親善試合を行った。
欧州組も合流した“完全体”でのチーム編成は1年ぶりということで注目を集めたが、直前に6名もの選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、さらに守護神のチョ・ヒョヌやMFファン・インボムなど主力を欠いたことで、試合内容はもどかしいものに。前半にファン・ウィジョの得点で先制しながらも、後半にわずか4分間で3失点を許して2-3で逆転負けを喫した。
韓国代表はパウロ・ベント監督就任以降、自陣からショートパスをつないでゴールを目指すスタイルへの転換を目指しているが、この試合ではむしろ不用意なパスが増える結果となり、敗戦の要因に。ベント監督は試合後、「自陣でボールを奪われる場面が多かった」と物足りなさを語った。
17日にはカタール代表と対戦。カタールとは昨年のAFC アジアカップ UAE 2019準々決勝で敗戦して以来となるが、今回はその雪辱だけでなく、“歴史的な節目”になることも期待されている。カタール戦に勝利すれば、韓国代表のAマッチ通算500勝という大台に到達するのだ。
1948年に代表チームが結成されて以降、韓国は直近のメキシコ戦までで928試合の国際Aマッチを行い、499勝228分け201敗(1656得点、851失点)を記録。記念すべき初勝利は1948年にメキシコを5-3で制したロンドンオリンピック1回戦で、その後は117カ国と戦い、うち93カ国に1回以上の勝利を挙げている。その中にはブラジルやイタリア、ポルトガル、ウルグアイなどといった強豪国も含まれている。
ちなみに、韓国が最も多く勝利を収めている対戦相手は日本代表だ。これまで合計79試合を戦い、42勝23分け14敗を記録している。
雪辱と大台達成に注目が集まるカタール戦。韓国は果たして勝利を飾ることができるだろうか。
文=ピッチコミュニケーションズ