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実はかつてチームメイトだった大物選手たち

かつて同じチームでプレーしていた“元同僚”たちをピックアップ ! [写真]=Getty Images

 春と言えば、さまざまな出会いと別れが交差する季節である。数年単位で移籍を繰り返すことが多いサッカー選手も、長いようで短いキャリアの中で出会いと別れを繰り返していく。

 そのため、今は世界のトッププレーヤーに数えられる選手同士が“元チームメイト”だったというケースも少なくない。そこで今回は、実は同じチームに所属していたという大物たち4組を紹介する。

 

チーロ・インモービレ×ロレンツォ・インシーニェ×マルコ・ヴェラッティ

(ペスカーラ/イタリア/2011-12シーズン)

現在はイタリア代表としてともに活躍している(左から)インモービレ、インシーニェ、ヴェラッティ [写真]=Getty Images

 現在、セリエAで得点ランキングのトップを走るインモービレ、ナポリで主将を務めるインシーニェ、そしてパリ・サンジェルマンで中盤に君臨するヴェラッティ。彼ら3人は2011-12シーズンにセリエBで優勝を果たしたペスカーラの中心選手だった。

 チームを率いたズデネク・ゼーマン監督は、超攻撃的サッカーを標榜することで知られ、「打ち合い上等」とも言えるスタイルで、リーグを席巻した。その結果、トータル42試合で積み上げた得点数は「90」。ダントツのトップで、そのうちの半数以上をインモービレ(28得点)とインシーニェ(18得点)が稼ぎ出した。地元ペスカーラ生まれのヴェラッティも、10代ながら背番号10を背負い、“ピルロ2世”として大ブレイクを果たした。

 しかし、20年ぶりに昇格を果たしたセリエAの舞台に3人の姿はなかった。レンタル契約だったインモービレとインシーニェは1シーズン限りでチームを退団。ヴェラッティも、パリ・サンジェルマンへの栄転を果たしたからだ。

 それでも、ペスカーラのサポーターたちは彼らを誇りに思っていることだろう。結成わずか1年で解散が決まったトリオは今、イタリア代表のメンバーとして母国の復活のために尽力している。ペスカーラで見せたような奇跡を再び見せられるのか。アッズーリの復権は彼らにゆだねられていると言っても過言ではない。

 

エデン・アザール×ピエール・エメリク・オーバメヤン

(リール/フランス/2009-10シーズン)

かつてはフランスのリールでチームメイトだった(左から)アザールとオーバメヤン [写真]=Getty Images

 アザールは2007年、16歳の時にフランスのリールでプロデビューを果たし、その2年後にオーバメヤンとチームメイトになった。オーバヤメンは若くしてミランに加入したものの出番が限られていたため、レンタルでリールに移籍してきたのだ。

 当時のリールを率いたのは、現在リヨンを率いるリュディ・ガルシア監督。アザールとオーバメヤンだけでなく、ジェルヴィーニョ(現パルマ)やイドリッサ・ゲイェ(現パリ・サンジェルマン)、ヨアン・キャバイェ(現サンテティエンヌ)も在籍するなど、タレント揃いの好チームだった。実際、彼らが同時にプレーした2009-10シーズンには、リーグ最多の72得点を挙げて4位という好成績を収めている。

 それから10年余りの時を経て、アザールはチェルシーの、オーバメヤンはアーセナルのエースとしてロンドンの地で対戦。白熱のダービーマッチで敵同士として再会を果たした。現在も、オーバメヤンにはバルセロナ移籍の噂が浮上しており、今度は“エル・クラシコ”の舞台で敵同士として対峙する可能性があるかもしれない。

 

エデルソン×ヤン・オブラク

(リオ・アヴェ/ポルトガル/2012-13シーズン)

世界最高峰GKとも言われる(左から)エデルソン×ヤン・オブラクもかつてチームメイトだった [写真]=Getty Images

 世界最高峰のGKに数えられるエデルソンとオブラク。そんな2人を同時期に抱えていたクラブが、ポルトガルのリオ・アヴェだ。

 2012年夏、エデルソンが同国2部のリベイロンから完全移籍で加入すると、オブラクはベンフィカからのレンタル移籍でリオ・アヴェの一員となった。まさに偶然の出会いである。激しいレギュラー争いを制したのは一歳年上のオブラクで、リーグ戦では28試合に出場。エデルソンは2試合の出場にとどまった。

 明暗分かれた両者だったが、その後はどちらも大きな飛躍を果たす。レンタル元に復帰したオブラクはベンフィカで正GKとなって、2014年にアトレティコ・マドリードへ移籍。エデルソンも、オブラクの退団後にリオ・アヴェで正守護神の座をつかむと、2015年夏にベンフィカ、そして2017年にマンチェスター・シティへの移籍を実現させた。

 

リヤド・マフレズ×バンジャマン・メンディ

(ル・アーヴル/フランス/2010-13シーズン)

グアルディオラ監督のお眼鏡にかないマンチェスター・Cで再開した(左から)マフレズとメンディ [写真]=Getty Images

 現在、マンチェスター・Cでチームメイトのマフレズとメンディだが、実は“元同僚”という間柄である。2010年から2013年までの2シーズン、2人はリーグ・ドゥ(フランス2部)のル・アーヴルで共闘していたのだ。

 マフレズは2010年夏、同クラブのBチームに加入。そこで、下部組織出身のメンディと初めてチームメイトとなった。「練習初日に遅刻してきた」(メンディ)というマフレズだったが、傑出した能力の持ち主であることは誰が見ても明らかで、2011-12シーズンからは2人揃ってトップチームで活躍し始めた。

 その後、メンディは2013年にマルセイユへ移籍。1年後には、マフレズもレスターに引き抜かれた。見事ステップアップを果たした彼らは、新天地でもブレイクを果たし、やがてマンチェスターの地で再会することになる。メンディの加入から遅れること1年、マフレズもジョゼップ・グアルディオラ監督のお眼鏡にかない、スカイブルーのユニフォームに袖を通した。

 フランスで切磋琢磨してきた若者が、10年あまりの時を経て、世界のトップクラブで活躍する――。これもまたサッカーの面白さであり、夢や希望を与えるものだろう。

   

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