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受け継がれた名選手のDNA…“親子2代”でA代表キャップを持つ選手たち

2018.09.13

[写真]=Getty Images

 7日に行われた国際親善試合で、アルゼンチン代表がグアテマラ代表を3-0で下した。同試合では、フィオレンティーナに所属するFWジョバンニ・シメオネがA代表マッチ初出場。アトレティコ・マドリードの監督を務める父ディエゴ・シメオネ氏に続いて、親子2代でのA代表デビューを果たした。そこで今回は現役選手に的を絞り、2世代続けて代表のユニフォームに袖を通した8組の親子を紹介する。

カスパー・シュマイケル(デンマーク代表GK/レスター)


父:ピーター・シュマイケル(元デンマーク代表GK)

ピーター・シュマイケル氏は現役時代にマンチェスター・Uなどで活躍。1998年にはフランスワールドカップに出場し、デンマーク代表の守護神として活躍した。それから20年後、今夏のロシアW杯では、息子のカスパーが“背番号1”をつけて母国のゴールマウスを守った。親子で史上初めてW杯初戦に完封勝利を収めるという偉業も成し遂げている。

チアゴ・アルカンタラ(スペイン代表MF/バイエルン)


父:マジーニョ(元ブラジル代表MF)

スペイン代表で10番を背負うチアゴ・アルカンタラの父は、ブラジル代表の名選手として知られ、1994年のアメリカW杯の優勝メンバーでもあるマジーニョ氏。同氏がセリエAでプレーしていた関係で、チアゴはイタリアで生まれた後、ブラジルとスペインの両国で育った。「人生のほとんどでプレーしてきた」というスペイン代表を選んだが、弟のラフィーニャ(バルセロナ)は父と同じブラジル代表を選択。4年後のカタールW杯では、“兄弟対決”が見られるかもしれない。

デイリー・ブリント(オランダ代表DF/アヤックス)


父ダニー・ブリント(元オランダ代表DF)

デイリー・ブリントは父ダニーと同じくアヤックスの下部組織で育つと、2013年2月のイタリア戦でA代表デビュー。2014年のブラジルワールドカップの代表メンバーにも選ばれ、当時代表のアシスタントコーチを務めていた父が見守る中、ブラジル代表との3位決定戦で代表初ゴールを決めてみせた。2015年7月には、ダニー氏がオランダ代表監督に就任。しかし、ユーロ2016の本大会出場を逃すと、ロシアW杯予選でも不振が続き、昨年3月に解任されている。

ジャスティン・クライファート(オランダ代表FW/ローマ)


父:パトリック・クライファート(元オランダ代表FW)

ジャスティン・クライファートは、オランダ代表で79試合出場、40得点の記録を残したパトリック・クライファート氏の次男。今年3月に行われたポルトガル代表との親善試合でA代表デビューを果たした。18歳での初出場は父親のパトリック氏と同じ。同氏が自身最後の国際Aマッチ出場を記録した2004年のアイルランド代表戦から、約14年後にジャスティンがA代表デビューを果たすこととなった。

フェデリコ・キエーザ(イタリア代表FW/フィオレンティーナ)


父:エンリコ・キエーザ(元イタリア代表FW)

元イタリア代表FWのエンリコ・キエーザ氏の息子であるフェデリコ・キエーザは、父親も選手時代に在籍したフィオレンティーナの下部組織出身。2016年に18歳でセリエAデビューを果たすと、今年3月には20歳で代表デビューを飾った。今シーズンは、クラブで副キャプテンを任されるなど、父親を上回るペースで出世している。

ヨルダン・ラーション(スウェーデン代表FW/ノルシェーピン)


父:ヘンリク・ラーション(元スウェーデン代表FW)

かつてセルティックやバルセロナで活躍したヘンリク・ラーションは、スウェーデン代表で106試合出場、37得点という素晴らしい記録を残したレジェンド。その父親と同じストライカーであるヨルダンも、10代から年代別の代表選手として活躍し、今年1月にA代表デビューを果たした。現在は母国のノルシェーピンでプレーするが、将来的なビッグクラブ行きが期待される。

ティモシー・ウェア(アメリカ代表FW/パリ・サンジェルマン)


父:ジョージ・ウェア(元リベリア代表FW)

アフリカ出身選手として初めてバロンドールを受賞し、今年1月にはリベリアの大統領に就任。そんな偉大な父を持つのが、パリ・サンジェルマンで活躍するティモシー・ウェアだ。ティモシー自身はアメリカのニューヨークで生まれたために、リベリア代表でプレーした父とは異なり、アメリカ代表を選択。今年3月のパラグアイ戦で代表デビューを果たすと、5月のボリビア戦ではアメリカ史上4番目の若さとなる得点を挙げた。

ピエール・エメリク・オーバメヤン(ガボン代表FW/アーセナル)


父:ピエール・オーバメヤン(元ガボン代表)

ピエール・エメリク・オーバメヤンはフランスで、ガボン人の父とスペイン人の母の間に生まれた。そのため、フランス代表やスペイン代表を選択することも可能だったが、「かつて父がキャプテンを務めていた」というガボン代表を選択。ワールドカップ出場歴を持たないガボン代表だが、「父と競うため」の決断だったようだ。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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