2014.10.24

ハーフタイムのユニフォーム交換はダメ? フットボール界の「暗黙のルール」とは

バロテッリ
ハーフタイムにユニフォーム交換したバロテッリに英国で批判が集まっている[写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグのリヴァプール対レアル・マドリード戦で、ハーフタイムに控え室へ下がる前にペペとユニフォーム交換をしたマリオ・バロテッリに非難が集まっている。

 試合後、ブレンダン・ロジャーズ監督はこの件について「私には受け入れられないことだ。それをしたいなら、試合終了後にすべきだ」と言及。「昨シーズンも選手が同じことをした。そのときもクラブ内部で対処をした。ここでは起こってはいけないことなんだ」と話した。リヴァプールでは昨季チェルシー戦のハーフタイムに、ママドゥ・サコーがサミュエル・エトーと、フィリペ・コウチーニョがオスカルとシャツを交換。このときも、ロジャーズ監督は彼らに激怒している。

 バロテッリの行為を「正気の沙汰じゃない」と話すリヴァプールOBのマーク・ローレンソン氏は、「結局、バロテッリは自分のことしか考えていない」とチームへの忠誠心を疑った。完敗を喫した試合後、スティーヴン・ジェラードは元同僚のアルバロ・アルベロアからシャツの交換を求められたが、ファンが見ているピッチ上でそれをすることを拒否し、控え室で交換をしている。バロテッリの場合も、仮にペペから交換を申し込まれたのだとしても、ファンに配慮をすべきだったというのが大方の意見だ。

 『BBC』で解説を務めた元マンチェスター・Uのフィル・ネヴィル氏は、「普通、0-3で負けているときにそういうことはしない」と意見を述べ、自身の現役時代にルート・ファン・ニステルローイがマンチェスター・ダービーで同じことをしようとして、アレックス・ファーガソン監督から「次にやったらお前はクラブから出て行くことになるぞ」と、“いつもの倍のヘアドライヤー”を浴びたエピソードを語っている。

 英紙『ガーディアン』は、ハーフタイムのシャツ交換が物議を醸した例を挙げた。上記のリヴァプールやマンチェスター・Uの件に加え、かつてアーセナルに所属したブラジル人DFアンドレ・サントスが、ユナイテッドに移籍したばかりの元同僚ロビン・ファン・ペルシーとハーフタイムにシャツを交換し、サポーターとアーセン・ヴェンゲル監督の怒りを買った事件などを紹介している。

 A・サントスの妻は騒動後、ツイッターで「英国人は批判の前にブラジルの文化を理解すべき。会社が変わっても友人関係は変わらない」と主張した。また、シャルケの内田篤人もかつて、ブラジル人のマイコン(当時インテル)からハーフタイムにシャツ交換を求められたと明かしたことがある。特にブラジル人にとっては問題にするような行為ではないようだ。

 今回の件にしても、スペインでペペに対する批判が見られないのも興味深い。このように、ハーフタイムのシャツ交換については国や文化によって賛否両論。だが、ロジャーズ、ファーガソン、ヴェンゲルのように、イングランドの監督たちにとっては、真剣勝負の途中でシャツを交換するのはれっきとした「NG行為」であるようだ。

 なお、『BBC』のウェブサイトでは、似たような “暗黙のルール”がいくつか紹介されている。「ハーフタイムのユニフォーム交換」の他には、

・古巣相手にゴールを決めときはクールに
・アウェーまで応援にきたファンには感謝を伝える
・国歌の最中にブーイングをしてはいけない
・相手がケガで倒れていたら攻め込まない
・相手チームの監督とはちゃんと握手をする
という5つのケースが挙げられている。

 少なくともイングランドでは、これらを破れば、もれなく監督のお叱りやメディアの批判、サポーターのブーイングが付いてくる。

 騒動後、ロジャーズ監督から「英国フットボールとリヴァプールの文化」を改めて叩き込まれたというバロテッリだが、今後もプレミアリーグで快適に過ごしたいのなら、プレーの質を上げると同時に、これらを“絶対死守”する必要がある。

(記事/Footmedia)

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