ハメス・ロドリゲスはファルカオ復帰への過剰な期待に懸念を示した [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップに向けたコロンビア代表候補に名を連ねたハメス・ロドリゲスは、左ひざ負傷で長期離脱中ながら代表候補に選出されたラダメル・ファルカオの体調を案じている。コロンビアの全国紙「El Tiempo」が伝えている。
同代表における中盤の要として注目を集めているハメス・ロドリゲスは、ファルカオの目標がブラジルW杯で活躍することは認識しているとしながらも、次のような持論を述べた。
「ファルカオが非常に重要な選手であることに疑いの余地はない。だが、チームのためでなく、国のためでもなく、何よりもファルカオにはけがを完治させることを優先してほしいと感じている。心配しているのは、無理を押してW杯に出場することで負傷した部位が悪化してしまうことだ。万が一悪化して彼自身の選手生命が危ぶまれるような事態になったら、そっちのほうがファルカオにとっても国民にとっても不幸なことだと思う」
2週前にファルカオと会ったというハメス・ロドリゲスは「思っていたよりも早く回復していると感じた。もしかしたらW杯までに完治するかもしれない」と思ったことを明かしている。しかしこの日の同氏は「ファルカオの復帰を周囲が過剰に期待しても、彼にとってプラスにはならないだろう」と述べて、ファルカオを焦らせるような圧力はかけないでほしいと述べた。
コロンビア国内では、自国代表のグループ首位通過を期待する声が高まっているが、ハメス・ロドリゲスは油断大敵を強調した。
「W杯では全力を尽くすが、油断をすれば足元をすくわれる。簡単な試合などひとつもないことを肝に銘じて戦う」
コロンビア代表は27日にニュージーランド、6月4日に韓国とテストマッチを行い、6月14日にギリシャとの初戦に臨む。
(記事/Cartao Amarelo)