2012.07.01

大会ベストゲームのスペイン対イタリア再び、魅力的な決勝/ユーロ2012

 7月1日の決勝で、ユーロ2012も24日間にわたった熱戦に幕を下ろす。この大会を振り返って見ると、そこにはサプライズや惜別があったが、最終的にはサッカーの質で大会を盛り上げた最も魅力的な2チームが決勝の地、キエフにたどり着いた。王者スペインと新生イタリアだ。

 3週間前、この両者は大会初戦で顔を合わせ1-1で引き分けているが、あのゲームがこれまでのところ今大会のベストゲームと言っても、そこまで多くの反論は出ないだろう。その両チームが、トーナメントを戦い抜いた末に決勝の舞台でリターンマッチを繰り広げるのである。スペクタクルは約束されたようなもの だ。

 より勢いを感じさせるのはイタリアだ。敵将ビセンテ・デル・ボスケ監督の言葉が、イタリアの好調ぶりを端的に表現している。曰く、「もし、他のチームも 彼らのようにプレーしていたら、恐らく決勝まで勝ち進んだだろう。要は、彼らは勝ち上がるべくして決勝まで勝ち上がってきたのだよ」。イタリア代表に新た な風を吹き込んだ知将チェーザレ・プランデッリはこう語る。「リスクを承知で困難な道を選択した。そして、これを継続してこそ、この我々のアプローチは結実するんだ」。準決勝から中2日という日程的なディスアドバンテージは気になるところだが、今のアッズーリはそれを補って余りある活力を秘めている。

 スペインの強みはロースコアでゲームを勝ちきる“したたかさ”にある。流麗なパスサッカーに目を奪われがちだが、圧倒的なボール・ポゼッションは、得点力ではなく守備力、ひいては勝負強さに直結しているのである。実際、今大会でスペインが喫した失点は、初戦イタリアに許した1ゴールのみである。魅力的なスタイルに勝負強さを上乗せしたスペインは、この試合でも優勝候補本命である。

 さあ、キエフの夜にカップを掲げるのはイケル・カシージャスかジャンルイジ・ブッフォンか。この素敵な対戦カードとなった決勝を心行くまで楽しもうではないか。

[写真]=ムツ カワモリ(右)

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