ユーロ2012に共催国として臨むウクライナ代表が、11日のスウェーデン代表との大会初戦まで1週間を切り、青天の霹靂ともいえるトラブルに巻き込まれた。
ウクライナ代表は、1日にアウェーで行われたオーストリア代表戦を2-3で落とすと、5日にホームで行われたトルコ代表戦にも0-2で敗れた。これにより、最終テストマッチ2連敗で大会に臨むこととなったウクライナ代表だが、オレフ・ブロヒン監督は、トルコ代表との試合前に10選手が原因不明の胃炎を発症していたことを明らかにした。
ブロヒン監督は、10人の中では比較的症状が軽かったディナモ・キエフのMFデニス・ガルマシュとイリチヴェツ・マリウポルのDFボグダン・ブトゥコがプレーできる状態まで回復したことで、何とか試合に臨めたことを説明した。
「もし彼らが出場を拒んでいたら、選手不足により試合をキャンセルしているところだった」
一方、10選手にはディナモ・モスクワのFWアンドレイ・ヴォロニンといった絶対的なレギュラーも含まれており、ブロヒン監督は、その中でもバイエルン・ミュンヘンのMFアナトリー・ティモシュチュクのコンディションを心配した。
「ティモシュチュクには点滴を受けさせたが、依然として状態は良くない。医師の診断結果を待たなければならないが、これは冗談どころの話ではない」
ブロヒン監督は、集団での胃痛発症を不思議がると同時に、大会初戦の直前に起きなかったことが不幸中の幸いとの見解を示した。
「私には病気の原因がさっぱり分からない。なぜなら、我々は皆それぞれ異なるものを食べたからだ。いずれにせよ、回復に向けた時間は1週間近くある。これが11日でなかったのがせめてもの救いだ」