2012.05.17

衝撃の2部降格を味わったビジャレアルの主力に、有力クラブがこぞって熱視線

 13日に閉幕した今シーズンのリーガ・エスパニョーラで、最も大きな脚光を浴びたのは前人未到の勝ち点100を獲得してバルセロナの4連覇を阻止したレアル・マドリードだが、最も大きなサプライズを起こしたのはビジャレアルといっても過言ではないだろう。

 近年、上位の常連としての地位を確立したビジャレアルは、昨シーズンも素晴らしいパフォーマンスで4位に入り、今シーズンは“オトラ・リーガ”(もう1つのリーグ)と呼ばれるレアル・マドリードとバルセロナを除く18チームの中で最上位に最も近いチームの1つと目されていた。

 ところが、いざシーズンが開幕してみると、チームは不運では済まされないほどの故障者の続出に見舞われ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・C、ナポリと同居する“死のグループ”に入ったチャンピオンズリーグでも6連敗での大会敗退というショックを味わった。そして、狂った歯車を最後まで戻すことができなかったビジャレアルは、自力残留のチャンスを手にしていたにもかかわらず、本拠地エル・マドリガルで行われた最終節でアトレティコ・マドリードに 0-1で惜敗し、開幕前は誰もが予想しなかった2部降格という憂き目にあった。

 とはいえ、同じく降格したラシン・サンタンデールおよびスポルティング・ヒホンとは異なり、ビジャレアルは多くの一流選手を抱えている。2部での戦いとなる来シーズンは大幅な予算縮小を強いられるため、主力の大量放出は避けられないと予想されるビジャレアルに対しては、既に多くのクラブが目を輝かせていると見られている。足元を見られた降格クラブが、実際の市場価格よりも安い移籍金で選手を手放すというのはフットボール界の通例だけに、こういった形となるのも当然だろう。

 とりわけ、来月8日に開幕するユーロ2012に臨むスペイン代表でも暫定メンバーに選ばれたMFブルーノ、同国代表の経験を持つMFボルハ・バレーロやGKディエゴ・ロペス、ブラジル代表にも度々選ばれているFWニウマールなどには、国内外の有力クラブからオファーが届くと見られている。唯一の例外といえるのが、本来であれば最も高い移籍金が付くはずだが、右ひざの故障再発により来シーズンの大半を欠場することが見込まれているイタリア代表FWロッシ で、ビジャレアルは高年俸の同選手を保有し続ける余裕はないものの、他クラブも獲得には慎重にならざるを得ない状況にある。

 昨年夏もビジャレアルからスペイン代表MFカソルラを獲得したマラガが、ボルハ・バレーロの獲得交渉を大きく前進させていると報じられているなど、既に具体的に動き出しているクラブもあるという。今年夏の移籍市場では、ビジャレアルによる“バーゲン・セール”を巡る各クラブの動向が、リーガ・エスパ ニョーラの話題の中心の1つとなることは間違いなさそうだ。

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