ブンデスリーガ第31節が14日に行われ、日本代表MF香川真司が所属する首位ドルトムントはアウェーで日本代表DF内田篤人が所属するシャルケと対戦し、2-1で勝利。2位バイエルンがマインツと対戦し、0-0で引き分けたため、ドルトムントとの勝ち点差は8に開き、ドルトムントが次節のボルシアMG戦で勝利すれば、バイエルンの結果に関わらずリーグ連覇が決まることになった。
先発出場した香川はフル出場でドルトムントの25試合連続無敗に貢献した。以下、同選手の試合後のコメント。
――今日は(ネヴェン)スボティッチ選手がけがで、(セバスティアン)ケール選手もベンチスタートでしたが、それが立ち上がりにうまくいかなかった原因ですか?
「それもありますけど、精神的にも肉体的にも、この試合のためのモチベーションを上げるのがすごく難しかったです。だから、立ち上がりはチームとしてうまくいかなかったし、集中力の問題であったり、疲れがあったり、グラウンドのコンディションが良くない中での試合だったので、チームは立ち上がりから『行くぞ』っていう雰囲気ではなかったですね。でも、それは想定内のことでした。だから、1失点で抑えられたことが良かったですね。それが後半に繋がったと思います」
――後半は前半に比べると香川選手に早いタイミングでボールが来ていたと思いますが?
「そうですね。パスの精度も低かったですけど、自分で前に行く力がなかったですね。ボールを受けられるチャンスは前半からあったので、後半もパスが来るかなと思っていましたけど、パスを受けてから自分がやりたいことが今日はできませんでした。あまり余裕がなかったので、攻撃はシンプルにして、なるべく守備のほうでがんばろうと思っていました。内容というよりは勝つことを意識してやっていました」
――個人的なプレーには納得いかなくても、バイエルン戦と今日の試合を勝つことができて良かったですか?
「ここで負けたらこの前(バイエルン戦)勝った意味がなかったので、今日は勝つことが大事でした。バイエルン戦に勝ったことによってやりきった感が出ていたので、この試合のモチベーションを上げるのが難しかったです。その中で今日勝てたことは大きかったと思います」
――残り3試合ですが、優勝に対する手ごたえはありますか?
「それはありますし、ここ2試合を勝てたことによって優勝に近づけたと思います。これから1週間準備する時間があるので、それはチームにとってすごくポジティブなこと。しっかり休んで準備をして、次の試合で決めるぐらいの気持ちで挑みたいと思います。それはバイエルンの結果次第ですけど、自分たちが勝ったことによってプレッシャーを与えることができた(その後、バイエルンはマインツと0-0で引き分け)。今日の試合で勝ちきれたことはすごく大きいです」
[写真]=千葉格