レアル・マドリードが、その世界屈指のブランド力を生かして観光事業を本格展開することが明らかになった。同クラブは22日、UAE(アラブ首長国連 邦)の首長国の1つであるラアス・アル=ハイマに、複合テーマパークを軸とした総合リゾート“レアル・マドリード・リゾート・アイランド”を開設することを発表した。
レアル・マドリードにとって、フロレンティーノ・ペレス会長の第2期政権を通じて最も大きなプロジェクトの1つとなる同施設は、観光事業を産業の柱の1つへと成長させているラアス・アル=ハイマ政府の協力のもと、10億ドル(約830億円)を投じて建設され、2015年1月にオープンする予定とのことだ。
50ヘクタールの敷地をもって人工島に建設されるという“レアル・マドリード・リゾート・アイランド”は、そのうち12ヘクタールを占めるテーマパークを中心に、レアル・マドリードのクラブ博物館、プライベート・ビーチ付きの5つ星ホテル、1万人収容の世界初のビーチが見渡せるスタジアムを初めとする様々なスポーツおよび商業施設などが並ぶという。
ペレス会長は記者会見の席で、この一大事業を「アジア初のスポーツ・レクリエーション型総合リゾート」と称すると共に、プロジェクト成功に絶対的な自信を示した。
「“レアル・マドリード・リゾート・アイランド”の扉が開かれた時、その訪問者は、フットボールの歴史上最高であり、今なお永遠かつ不変の存在を目指すクラブの伝説の一員となる」
[写真]=ムツ カワモリ